アレックス・ヘンリー・フォスターがソロデビューで一気にブレイク

掲載:FYI Music News

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カナダの音楽業界チャート・ウォッチャーはモントリオール出身アレックス・ヘンリー・フォスターのソロデビューアルバム『Windows in the Sky』がランキング上位に位置したことに驚きを表した。

リリース最初の週(11月9日発売)の売り上げは、ビルボードのカナディアン・アルバムチャートで6位、SoundScanではケベック州で1位、カナダ全土でMuseとImagine Dragonsに続き3位を記録した。アルバムはiTunesカナダのチャートでは、The Beatles、Queen、Lady Gagaを抑えて先週5日間連続で1位をキープ。さらに最初のビデオ「Summertime Departures」は早くもYouTubeの視聴回数10万回に達している。アルバムはHopeful Tragedy Recordsよりリリース、ディストリビューターはSony Music / The Orchard。

フォスターの名前は多くの人にとって初めて聞く名前かもしれないが、冒険的ロックバンドYour Favorite Enemiesのシンガー及びソングライターとして既に国際的成功(特に日本)を収めている。バンドは2014年にカナダ国内でリリースしたアルバム『Between Illness and Migration』が、2015年のJuno賞ロックアルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされた経験も持つ。

『Windows in the Sky』の成功は、一切の前宣伝なしというから、更に感銘的だ。FYIからのインタビューに答えたフォスター曰く「前宣伝なしに『Windows in the Sky』をリリースしようと思った理由は、音楽や感情がありのままに開花して欲しかったからであり、また自分が好きなことだけをしたいって思ったから」とのこと。

「YFEとしてリリースした最後のアルバムは、Juno賞にノミネートされ、トータルで5年もの時間をツアーに費やした。その経験で完全に燃え尽きちゃったんだよね」

今回の新作をサポートするためのツアーなどの発表はないが、フォースターは忍耐強くアドバイスした。「『Windows in the Sky』はプロジェクターやアンビアントな照明を使ったりするマルチメディア・プロジェクトだから、いつものロックンロール・スタイルとは全く違うセットアップで演奏したいし、違ったタイプの瞬間や経験を分かち合いたい。というわけで、このアルバムのライブをするよって言うのには長い回答だろうけど、“いつ”、“どこで”、そして“どうやって”演奏するのかは、2019年の初めに知らせるよ」

この作品の創作者として「『Windows in the Sky』は、8曲入りのLPをリリースすると決めた瞬間から、もう既に成功だったのさ。しかも1時間のアルバムの中間に15分の長さの曲が入ってるやつをね…!成功ってのは、何をどう見るかで変わってくる」

YFEの未来として、フォスターが説明するには「今の時点では何とも言えないかな。前のアルバムの制作で、取り組んだけれど、まだリリースされていない曲などがいっぱいあるし、最近タンジェに全員で集まって全く新しい曲を作ったりもしたんだ。」

「Your Favorite Enemiesはまだまだ続いていくってこと。ただ『Windows in the Sky』や、ベン(YFEのギタリストでプロデューサー)と一緒に取り組んでいるオリジナル・サウンドトラック・プロジェクト等のために、“いつ”、“何”をみんなとシェアしたいかを定めるのが難しいってだけだよ。そもそもYFEが、バンドを成功に導くとされてるロジックや、良く考えられたキャリアの道に従って歩いたことなんかないしね。だからこそ、僕らのオルタナティブな方法の幅が更に広がると思うな。特に今は様々に違うプロジェクトが次々に開花しているから。 “まぁ、様子を見よう”っていうのが今言える答えかな」

今後のYFEのライブに参加するには、ファンは目を光らせておく必要がある。「2年とちょっと前にニューヨークでコンサートをした後、ニューアルバムが完成するか、死ぬ前に出演したいフェスティバルからのオファーが来ない限り、ステージには立たないと全員で決めたんだ。」とフォスター。

「違う名前で時々、演奏はしていたけどね。“バロウズは2ステップ・バレエ・ダンサーだった”とか“俺たちはデスメタルバンドじゃない、ただクールなだけだ”っていう奴らが近くの街に来るかチェックしてみて…もしかしたら、それはYour Favorite Enemiesとの親密な夜になるかも!」

Kerry Doole
2018年11月23日(金)

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