ウォッチパーティーで受けた質問の答え / パート2

ウォッチパーティー中に答えた質問をいくつか載せておくよ。もしも何か聞きたいことがあれば、何でも、聞いてくれても良いし、またはソーシャルメディア上で送ってくれても良いよ。僕はみんなとの繋がりや交流を大事にしたいし、価値あるものだと思ってる!

あなたとメンバーたちはバンドを組んでいました…様々な困難に直面したあと、あなたは素晴らしいアルバムをリリースしましたが、それはあなた名義でした。これはバンドが終わったことを意味しますか?他のバンドメンバーは躊躇いませんでしたか?最後に、この機会を与えてくれて、ありがとうございます。

僕らは何よりもまず友人であり、家族みたいなもんなんだ。それが僕らであり、目指しているもの。だから、僕らの間にある絆は特別なものだと思う。お互いの間にある愛と理解は”自分”と言う物差しで測れるものではなく、それは自分を他人に捧げ、また他人を受け入れるということ。そうやって自然に全てが始まったんだ…僕の疑いや不安は、友人たちが与えてくれた穏やかな心の状態で経験することができた。彼らは僕が傷ついていることを理解し、彼らの優しさが僕の大きな癒しとなったんだ。彼らがいなかったら『Windows in the Sky』を作る勇気も、自分だけの名前を載せることも、この本質を受け入れることもできなかったと思う。

モロッコでの2年間をどう定義しますか?2年は長いでしょう!
自分自身を見つめ直す機会かな。全く幸せじゃないのに、そのままにした自分を責めながら、どんな自分になってしまったのかを知るのが怖かったけれど。とても暗い時期であり、とても明るい時期でもあった。モロッコでは、一人の時間を過ごすことによって、自分自身を発見できた。それまでの人生において、沈黙を破るためだけに利用してきたノイズを越えて存在できることを学んだんだ。モロッコのタンジェへ長期滞在する前には3~4日しか滞在しなかったから、本格的にステイし始めた時は、街にも慣れていなかったし、知り合いもいなかった。けど、そこで、とても大きな愛と心を持った素晴らしい友人たちができたよ。

最近どう?オーディエンスの前でライヴができない状態とか?
複雑な気持ちだよ。でもそれはライヴができないことについてじゃないんだ…今現在の危機が多くの人たちにとって重くなってきてるのを感じる。先週、これ以上耐えられなくなった友人を失ったんだ…誰にとっても難しい時期であり、それは個人としての基本的な価値へと立ち返らせる。だから、僕はできるだけ人を理解し、センシティブでいるよう努めてる。今は大きな変革の時期であり、人と分かち合うものを通して僕らは希望を育てる必要がある。誰もが繋がれているテクノロジー中心の世界を越えて、人であることの意味を思い出すために。

個人的に深い思い入れがある曲を歌うとき、どんなことを考えていますか?
走馬灯のように浮かんでは消えるイメージかな。ヴィジョンというよりも印象かも。演奏するときに、特定の感情へと自分を持っていこうとはしたくないんだ。目に見えないものに浸りたいし、交流的なかたちでそこに参加したい。自分の気持ちや期待にしがみつくのは簡単だろうけれど、僕にとって音楽は交流なんだ…だから、イメージ、感覚の点滅かな…

いつから音楽を学んでる?
楽器に関していえば、学んだことはないよ。実践してるだけかな…子供の頃から家には常に音楽が流れていたんだ。父親との良い思い出は主に音楽とアートにまつわることだよ…でも、僕の友人の兄貴たちがやってたバンドのリハーサルを家の地下室で見たときに初めて、音楽は僕の人生の中心になった。だけど、習得したり勉強したことはないんだ。楽譜を読んだりできたら素晴らしいんだろうけど、他人の創作を演奏するのが好きなタイプってよりは、自分自身の創作を解体したいタイプだから…まぁ、それが僕の言い訳だろうね!

ライブでは、アレックスの深い気持ちをメンバーやクルーが、優しく包む絆を強く感じました。アレックスが、どう感じたか、それと、演奏、映像、演出、ファンへのフォローに関わった方々の気持ちも知りたい。僕にとって音楽というのは、完全に自分自身を放棄することなんだ。感情を否定するという意味ではなくて、完全に身を任せるという意味。僕がそうするためには、その感情を一緒に分かち合う人たちへの信頼が必要で、絆は必要不可欠なんだ。音楽を奏でるときに僕が触れたい精神は、とても”脆い”もので、いつだってその瞬間についてさ。ときに、それを深く感じることもあれば、何も感じられない時もある。その両方において、僕は感謝しなきゃいけないと思ってるよ。チームメンバーに関しては、僕からは言えないけれど、みんながちゃんと一部であり、歓迎され、関わっているというのを感じてくれていればと思う。僕にとって一番大事なのは、交流だから。グローバルな感覚での”僕ら”の交流さ…

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