アーカイブ制作者

ahf-default-image-daily-rock

アレックス·ヘンリー·フォスター:記憶という風に開かれる窓

-     -

掲載:Daily Rock

原文はこちらから

アレックス·ヘンリー·フォスターのニューアルバム『Windows in the Sky』がチャート上位をキープする予想外の成功を受けて、Daily Rock Québecは喜んでこの素晴らしいアーティストを紹介する。2つの大都市をまたぐ空の上で、クリエイターであるアレックス·H·フォスターは、親密、且つ表現に富み、そして高評価を受けている、このアルバムについて我々の質問に答えてくれた。

PS:インタビュアーJérôme Go-dreault曰く、このアルバムの心震えるような、何かを思わずにはいられないサウンドは、かつてレナード·コーエンに感じたものと同じものを連想させる、とのこと。おめでとう、そしてありがとう、ミスター·フォスター。

JG: アレックス・ヘンリー・フォスターって誰?どこから来たの?

AHF: 答えるのが一番難しい質問から始めるんだね…!そうだな、シンプルに僕は、音楽、詩、スケートボード、野球とビデオゲームが大好きで、マッカイ&レナードという2匹の犬の父親だ。3年ほど前にYour Favorite Enemiesと一緒に北米ツアーをしていて、その最後の地、テキサスのオースティンで2匹を引き取ったんだよ…

僕の生まれはモントリオールだけど、子供の頃は引っ越してばかりいたから、どこで育ったか特定するのが難しいな…

学生の頃はソーシャルワークについて勉強して、数年前Your Favorite Enemiesとしてフルタイムで音楽への情熱に献身する前は、モントリオールの南海岸にあるHLM(家賃が統制されている家)のコミュニティで性的暴行などの被害にあった子供たちのケアをして働いてた。

JG: いつ、どのような状況で音楽を作り始めたのですか?

AHF: 覚えている限り、僕はいつも音楽を作っていたな。恥ずかしい家族のアーカイブに隠されてるカセットの中には、ノンストップで歌う僕の声に両親がクレイジーになってる様子が記録されてるはずさ…そして、音が出るもので、壊れそうなもの、深刻なダメージを与えられそうなものなら何でも使ってうるさく音を出していた…

十代の頃はパンク/ハードコア/ノイズバンドに傾倒していたから、Minor Threat、Ramones、Gang Greenなどを流しては、クレイジーになれる人たちの輪を広げていったんだ。友人の両親たち、近所の人たちや学校のソーシャルワーカーたちを不快にさせながらね。上手くないってだけじゃ、僕の情熱を止めることはできないんだって理解した人たちに心配もされながら。

でも、働いていたコミュニティ団体にインターンシップに来たセフ(Your Favorite Enemiesのギタリスト)と出会ったとき ーそして同時にセフの弟であるベン(マルチ楽器奏者&プロデューサー)とも会ってー 僕の音楽への情熱が真剣に危険なものから、危険なほどに真剣になったんだ。そして、僕らはバンドYour Favorite Enemiesを結成し、学校を去って、素晴らしい人生が待っていたであろう普通の人生と良き息子たちであることを捨てたのさ。

その後のことは、インターネットの暗闇のどこかに記録されてるはずさ!

JG: あなたの音楽的インスピレーションとアーティスティック・プロセスは何ですか?

AHF: たくさんある、って言えるけど、まず何よりも、本物であり、正直でなきゃいけない。僕のプロセスはおそらく、事前にプロセスを作らないことかも。僕は驚きたいし、予想を覆されたい。だからこそ、日本の伝統音楽から、同時にNick Cave、Swans、Fugazi、Mats Gustafsson、伝統フラメンコ音楽やThe Cureを同じ夜に聴けるのかもしれない…全てはそこにある感情なんだ。それがどんなものであろうと、僕にインスピレーションを与えてくれる。

JG: これまでメディアで伝えらえてきたこと以外に、ソロアルバムを制作しようと思った理由や、どう制作したのか教えてくれますか?

AHF: ちょっとアクシデント的に起きたんだよね。僕は北アフリカに向かったんだ。というのも、Your Favorite Enemiesと5年間に渡ってツアーをしたことで、肉体的にも精神的にも疲れ果てていたから。最後に楽器に触ってから1年くらい経ってたかな、けど現実と向き合わなくて済むよう、そして当時の心境をさらに悪化させないために心の奥深くに埋めた感情と向き合って、受け入れるために詩を書いていたんだ。

そして、映画のサウンドトラックに取り掛かるためにベンがタンジェに来たんだけど、色々と話して、僕が表現できなかった感情を音楽にするよう励ましてくれた。そうして、徐々に1曲、また1曲と出来上がっていき、結局は人生のある時期を象徴するアンサンブルになったんだ。それをアルバムとして発表する気はなかった。だって、その言葉やサウンドや感情を吐き出したあとに、また再び向き合いたくなかったし、こうやって今みたいに公に話すのも嫌だったからさ…!結局、Your Favorite Enemiesの他のメンバーたちが僕を説得したんだ。そうすることで、僕は自由になって、その本質を受け入れられるはずだって言ってね。彼らは正しかったよ。

JG: もしも状況が違っていても、このアルバムはリリースされていたと思いますか?

AHF: このアルバムが日の目を見ることはなかったと思う…今後、世に出る音楽と同じようにね。

JG: 最新アルバム『Windows in the Sky』について、よりオープンに話してください:

AHF: これは個人的なアルバムだけど、そこにある正直さが、分かち合うことや交流することへと招待している。他の人たちの目を通して、彼らが自分なりに受け取るのを見て、僕もこのアルバムの本質を再発見してるんだ。

JG: このアルバムはあなたの期待に応えていますか?その素質は何でしょうか?

AHF: 僕は期待なんてしていなかった。Your Favorite Enemiesと一緒に制作したものに関しても、期待なんてしたことはない。僕にとって、アートとクリエーションは、そこに注ぐ正直さに限ると思ってる。自分をさらけ出せば出すほど、今作っている瞬間、自分の中にあるもの以外、注げないという事実を受け入れていく。それこそ、僕としては、全ての創作が時間とともに自然に進化していく理由なんだ。過去に作ったものを新しい視点で見ることによって、その作品は今現在のものになる。創作は自分たちが成長するのと同じだけ進化するんだ。少なくとも僕はそう考えてる。

JG: 星10コを満点として、このアルバムはいくつですか?

AHF: アートへの点数評価は信じてないんだ。アート作品を評価する人間を嫌うアーティストだっている。僕としては、シンプルに視点が一番大事だと思う。『Windows in the Sky』の航海へと身を解放した人たちが持つ考えは、僕のと同じくらい正しいものだ…批評を恐れたりはしないよ。だって、作品が分かち合われたら、もう僕だけのものじゃないから。

JG: アルバム制作に協力した主な人たちは誰ですか?またどのスタジオでレコーディングしましたか?

AHF: ベンはこのプロジェクトの裏にいるマエストロだけど、YFEのメンバーたちも少しずつ参加してるよ。彼らに参加してもらうのは必要不可欠だった。

プロダクションについては、3つの場所で、全く変則的なコンディションで行われたんだ。タンジェに建てたスタジオから、旧カトリック教会をリフォームしたプロフェッショナルYFEスタジオ、そしてバージニアの高地にある創作ステーションさ。

JG: アルバム『Windows in the Sky』の曲をYFEと一緒に演奏することは今後ありそうですか?

AHF: そう願ってるよ!僕がライブでこのアルバムを分かち合いたい場合に、バックアップが必要だったら、こういうことができるよっていうレジュメを既に彼らから受け取ってる!だから、オーディションを開催するよ。シリアスでプロフェッショナルなプロジェクトだからね!

JG: このアルバムの成功に続いて、YFEの未来をどんな風に見ていますか?

AHF: 僕としては、とてもシンプルさ。というのも、成功とかキャリアというものをあまり考えずに音楽をやってるからね。これが僕さ:アルバム『Windows in the Sky』を聴いてくれた人たちが自分なりに受け取ってくれたことに、すごく喜んでる。でも、それが今後来たるものに影響することはない。そして、僕をよく知る人や、YFEを大事に思ってくれてる人たちは、それを理解しているし、応援してくれている。バンドメンバーにとっても同じ何だ。僕らは、何よりもまず、家族だ。今後来たるものは、僕らが経験し、創作し、分かち合いたいことに基づいて決められるのさ。

JG: このアルバムに続くかたちで、映画のプロジェクトに取り組んでいると聞きました。それについて教えてくれますか?

AHF: みんながYFEの新作を待ち焦がれている時に、僕自身のソロアルバムをサプライズ・リリースした後で、”キャリア”のために最もロジカルな決断は、YFEでもアレックス・ヘンリー・フォスターでもない、第3のプロジェクトを発表することで、僕のアルバム『Windows in the Sky』についてのインタビューでそれについて話すことだった…!僕がYFEのインタビューを頼まれない理由が、これで少し分かったでしょ 😉

JG: なぜ日本なのですか?この新しいアルバムやYFEでもそうですが、この国と何か特別な繋がりがあるのでしょうか?

AHF: ああいうタイプのイベントを日本で開催することは、僕にとって大事だったんだ。

日本の人たちとは、特別な関係を持ってる。とても親密なね。自殺防止のプロジェクトから、ビデオゲームFinal Fantasyのサウンドトラック参加、または毎回、音楽やその他のプロジェクトを共有しに日本に行くたびに、家族のように歓迎してくれる特権とかね。

そして、東京で開催することは、自分で命を絶ってしまったあるファンのご両親との約束を達成する意味もあったし、音楽を通してでしか時に表現できない感情を、僕のように、本当の自分を上手く表現できないと感じている人たちと一緒に共有する方法でもあったんだ。

JG: このアルバムで世界ツアーを行いたいと思いますか?

AHF: もちろんだよ。でも、何をシェアして、どういう風にやりたいかを決める必要がある。今もまだそれについて色々考えてるところなんだけど、特別な”瞬間”を過ごしたいとは思ってるよ。これまでのようなロックツアーじゃなくてね…

JG: このアルバムでは、歌詞が重要な役割を果たしているように思えます。この歌詞はこのアルバムのために書かれたものですか?そして、歌詞が先に出来上がり、そこに音楽をつけていったのですか?それとも逆でしょうか?

AHF: いつも歌詞が最初なんだ。それってすごくレアだよね。普通は音楽が先にきて、それに合う歌詞をつけるから。でも僕の場合、YFEだろうと他のプロジェクトだろうと、いつも歌詞から始まる。アルバムで探りたいヴィジョンについて考えながら言葉を溢れさせるんだ。

JG: 複数人とアルバムを聴いたあと(みんなから好評でした)ディスカッションをしたのですが、そのうちの2人は、ところどころ、音楽が不必要に長く感じたと言っていました。それについて、どう思いますか?

AHF: 多分8曲のアルバムで60分以上にもなるオーケストラのようなノイズ音楽と詩の朗読だからじゃないかな…!でも真面目に『Windows in the Sky』は、何よりもまず、旅路になるようにできていて、どれだけ自分を浸すことができるかによって、それは適切だと信じてる。みんなそれぞれ音楽の聴き方は違う。僕にとっては、これが自分を表現する方法だったんだ。自分が感じたことをそのまま分かち合う以外、自問自答なんてしないようにした。でも、そういう人たちが何故そう感じたのかも良く分かるよ。それこそが、分かち合いの美しさであり、他の人たちにアルバムを経験してもらうことの美しさだ。

JG: アレックス・ヘンリー・フォスターは同じタイプのセカンドアルバムを制作するアイディアを持っていますか?そして、それは同じように成功すると思いますか?

AHF: 僕のディスコグラフィを見てもらえば分かると思うけど、特定のジャンルだけをずっとやったりできない人間なんだ。同じ波に長く乗り続けるためや、成功のためにすべきことをやるっていう決断ができない奴なんだよ…!詩吟(日本の古い歌の形態)とアヴァンギャルドなノイズを組み合わせて何かしたいなって夢見てるくらいだからね。もしかしたら、これを機に君は僕に二度と質問したくなくなるかも!だからこそ、このインタビューで答えの長さの新記録を出したかったのさ!

Jérôme Go-dreault
2018年12月08日

ahf-default-image-vancouver-sun

『Windows in the Sky』について知るべき5つのこと

-     -

掲載:The Vancouver Sun

原文はこちらから

『Windows in the Sky』 | Hopeful Tragedy Records

11月9日の週のカナディアン・ミュージック・チャートを見た人は、ビルボードのカナディアン・アルバム・チャートでアレックス・ヘンリー・フォスターのデビューアルバムが第6位に位置しているのを見て、頭を掻いていただろう。SoundScanの報告ではケベック州だけで、その翌週2週間、このモントリオーラーがチャートトップに君臨し、カナダ全土でもパワフルなMuseとImagine Dragonsに続いてチャート第3位についている。

で、この男は誰なのか?

どうやら、彼のバンドは日本で有名らしい。フォスターは2014年リリースのアルバム『Between Illness and Migration』で、2015年のJuno賞ロックアルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートしたバンドYour Favourite Enemiesのリード・ヴォーカルである。もし覚えていなくても、自分を責めないで欲しい。このカテゴリーは数多にあるカテゴリーのひとつであり、Finger Eleven、Sum 41やToxikなどの思い出に残るアクトを輩出してきた。Your Favourite Enemiesは今も活動中で、現在は新作に取り組んでいるそうだ。

『Windows in the Sky』は、前宣伝やツアー日程などの発表なしに発売されたが、フォスター曰く、マルチメディア・プロジェクトを使用して2019年にツアーをする計画があるとのこと。YFEも新しい年に帰ってくるようだ。しかし、今はソロアルバムの突然の成功にフォーカスを当てよう。

このアルバムについて知るべき5つのこと:

1: ガチなポスト・ロックンロール。大きく広がっていくギターコード、まるで話しかけるかのようなヴォーカルが響き、遠くの方でコーラスが反響し、曲にフィットする限り重ねられたオーケストレーション。「Winter is Coming in」は、U2の「Bullet the Blue Sky」が『Loveless』時代のMy Bloody Valentineと繋がり、Fluttery Records所属のバンドによって演奏されたような曲。壮大なサウンドなのさ。

2: 季節感のあるサウンド。 もしも、カナダが必要としてることを1つ挙げるなら、それは“美しい震えにさよならをする”までの数ヶ月間、暖かい部屋でぬくぬくと気持ち良く過ごす時に聴ける、包容力のあるアトモスフェリックな音楽だ。この国にとって、それは「Snowflakes in July」(7月に降る雪)を意味するかもしれないが、それで良いのさ。

3: クールな始まり/終わり。「The Pain that Bonds (The Beginning is the End)」が、8曲入りアルバムの幕を開ける。「The Love that Moves (The End is Beginning)」がその幕を閉じる。この2曲は、タイトルが絡み合うだけだなく、曲の構成においてもそうだ。スローなメロディーのコードが、オープニングでは切迫した、何もかもを打ち壊すような音になり、エンディングではより遠のき、進化した音となっていく。もしも我々の『Windows in the Sky』に見るべき眺めがあるのなら、それはきっと脳内に走る列車で想像の景観を通り抜けるのに似ているだろう:そうして、音の旅のようになるのだ。

4: The Hunter (By the Seaside Window).  おそらく、これは日本のファンへのオマージュだろうーアルバムは2日間に渡って東京で開催したリスニングセッションにてローンチされたーこの15分近くにも及ぶ作品は、フォスターのヴォーカルが激しく混乱していく中で、日本語で何かを囁いてるセカンダリー・ヴォーカルがある。シリアスなギターノイズが好きな人はチェックすべき楽曲だ。

5: そう、嘆きについて。『Windows in the Sky』は、癌との長きに渡る闘病の末に父親が亡くなったことを受けて、フォスターが制作に取り組んだアルバムであり、孤独の中で書かれたものだ。これは愛、死、悲しみ、嘆きの探求であり、そのような経験をしたことのある人たちに響くであろう心の疲労感がある。おそらくだからこそ、このアルバムは多くの人の共感を呼ぶのだろう。人が歳を取るだけ、この物語はより繰り返されていくのだから。

Stuart Derdeyn
2018年11月27日

Express_1

アレックス・ヘンリー・フォスター贖罪的な旅

-     -

掲載:L’Express

原文はこちらから

彼はドラモンヴィル・バンドYour Favorite Enemiesのリーダーである。

アレックス・ヘンリー・フォスターにとって、日常の喧騒から逃れるために向かったモロッコへの旅は、結果として、数日前にリリースされたばかりのソロアルバム『Windows in the Sky』へのインスピレーションの源となった。既に彼の作品は、Marie-Mai、MuseやImagine Dragonsなどのビッグアーティストを抑え、チャートトップに君臨している。

この予想外のサクセスストーリーの始まりは2年前に遡る。バンドYour Favorite Enemiesの音楽サイクルが終了したと同時に、アレックス・ヘンリー・フォスターはしばらく表舞台から離れる決意をし、バンドの次回作へのインスピレーションを求めて、単身タンジェへ向かった。

「ここ10年間は、バンドとして忙しく過ごしてきた。特に僕らは独立したバンドとしてアルバム制作のあらゆる側面を自分たちで管理してきたから、疲れ切ってしまったんだ。YFEの嵐が過ぎたあと、色々なことから逃げ出して、穏やかな世界に身を置くことができた」とフォスター氏は言う。

徐々に、まず言葉が現れていった。コラボレーションをするにつれて、彼の仲間であるベン・レムリンが、シンガーの書いた詩に合うようなメロディーを作っていった。タンジェにスタジオまで建てたそうだ。

「このアルバムは僕のアイデンティティだ。バンドの他のメンバーたちに僕の物語を背負わせたくなかった。インスピレーションとなったのは父の死であり、それは個人的な心情だ。なんとなくセラピーのような、自分自身のために書いたアルバムっていう感じ。でも時が流れるにつれて、彼らは音楽的に関わりたいと言ってくれたんだ」と、現在バージニア州にて別のプロジェクトに取り組んでいるアレックス・ヘンリー・フォスターは付け加えた。

11月9日、何の前宣伝もなく、8曲入りアルバム『Windows in the Sky』はリリースされた。そして、アルバムはすぐさまケベックチャートのトップに躍り出た。

「このアルバムについては、あまりプロモーションをしなかった。最初にカナダにいるチームのみんなに感謝を伝えるためにも聴いてもらって、そのあと日本へ向かいリスニングパーティーを開催したんだ。こういう風に僕のアルバムを人とシェアすることは、自分自身へのギフトだった」とアレックス氏。「こんな成功は全く予期していなかったよ。そういう考えを持って作ったわけじゃないし。むしろアーティスティックなアプローチをしたんだ。ラジオで流れるような曲でもない。特に14分にまで及ぶ曲はね」

Your Favorite Enemiesのプロジェクトについて

アレックス・ヘンリー・フォスターのソロプロジェクトや、映画のサウンドトラックへのコラボレーションなど様々なプロジェクトに関わらず、YFEは終わりではない。ドラモンヴィルに建つ旧聖シモン教会に拠点を置くバンドの、今後の方向性を必ず加えて欲しいと言われている。

「今はそれぞれが、それぞれに色々なことを試してる。またバンドとして戻って、僕らの感情をシェアするよ。僕らの結束はいつだって消えないんだ。そして、時がくればその全てにおいてワクワクするはずさ」とフォスター氏は締めくくった。

Ghyslain Bergeron
2018年11月23日(金)

ahf-default-image-fyi

アレックス・ヘンリー・フォスターがソロデビューで一気にブレイク

-     -

掲載:FYI Music News

原文はこちらから

webp.net-resizeimage_43

カナダの音楽業界チャート・ウォッチャーはモントリオール出身アレックス・ヘンリー・フォスターのソロデビューアルバム『Windows in the Sky』がランキング上位に位置したことに驚きを表した。

リリース最初の週(11月9日発売)の売り上げは、ビルボードのカナディアン・アルバムチャートで6位、SoundScanではケベック州で1位、カナダ全土でMuseとImagine Dragonsに続き3位を記録した。アルバムはiTunesカナダのチャートでは、The Beatles、Queen、Lady Gagaを抑えて先週5日間連続で1位をキープ。さらに最初のビデオ「Summertime Departures」は早くもYouTubeの視聴回数10万回に達している。アルバムはHopeful Tragedy Recordsよりリリース、ディストリビューターはSony Music / The Orchard。

フォスターの名前は多くの人にとって初めて聞く名前かもしれないが、冒険的ロックバンドYour Favorite Enemiesのシンガー及びソングライターとして既に国際的成功(特に日本)を収めている。バンドは2014年にカナダ国内でリリースしたアルバム『Between Illness and Migration』が、2015年のJuno賞ロックアルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされた経験も持つ。

『Windows in the Sky』の成功は、一切の前宣伝なしというから、更に感銘的だ。FYIからのインタビューに答えたフォスター曰く「前宣伝なしに『Windows in the Sky』をリリースしようと思った理由は、音楽や感情がありのままに開花して欲しかったからであり、また自分が好きなことだけをしたいって思ったから」とのこと。

「YFEとしてリリースした最後のアルバムは、Juno賞にノミネートされ、トータルで5年もの時間をツアーに費やした。その経験で完全に燃え尽きちゃったんだよね」

今回の新作をサポートするためのツアーなどの発表はないが、フォースターは忍耐強くアドバイスした。「『Windows in the Sky』はプロジェクターやアンビアントな照明を使ったりするマルチメディア・プロジェクトだから、いつものロックンロール・スタイルとは全く違うセットアップで演奏したいし、違ったタイプの瞬間や経験を分かち合いたい。というわけで、このアルバムのライブをするよって言うのには長い回答だろうけど、“いつ”、“どこで”、そして“どうやって”演奏するのかは、2019年の初めに知らせるよ」

この作品の創作者として「『Windows in the Sky』は、8曲入りのLPをリリースすると決めた瞬間から、もう既に成功だったのさ。しかも1時間のアルバムの中間に15分の長さの曲が入ってるやつをね…!成功ってのは、何をどう見るかで変わってくる」

YFEの未来として、フォスターが説明するには「今の時点では何とも言えないかな。前のアルバムの制作で、取り組んだけれど、まだリリースされていない曲などがいっぱいあるし、最近タンジェに全員で集まって全く新しい曲を作ったりもしたんだ。」

「Your Favorite Enemiesはまだまだ続いていくってこと。ただ『Windows in the Sky』や、ベン(YFEのギタリストでプロデューサー)と一緒に取り組んでいるオリジナル・サウンドトラック・プロジェクト等のために、“いつ”、“何”をみんなとシェアしたいかを定めるのが難しいってだけだよ。そもそもYFEが、バンドを成功に導くとされてるロジックや、良く考えられたキャリアの道に従って歩いたことなんかないしね。だからこそ、僕らのオルタナティブな方法の幅が更に広がると思うな。特に今は様々に違うプロジェクトが次々に開花しているから。 “まぁ、様子を見よう”っていうのが今言える答えかな」

今後のYFEのライブに参加するには、ファンは目を光らせておく必要がある。「2年とちょっと前にニューヨークでコンサートをした後、ニューアルバムが完成するか、死ぬ前に出演したいフェスティバルからのオファーが来ない限り、ステージには立たないと全員で決めたんだ。」とフォスター。

「違う名前で時々、演奏はしていたけどね。“バロウズは2ステップ・バレエ・ダンサーだった”とか“俺たちはデスメタルバンドじゃない、ただクールなだけだ”っていう奴らが近くの街に来るかチェックしてみて…もしかしたら、それはYour Favorite Enemiesとの親密な夜になるかも!」

Kerry Doole
2018年11月23日(金)

ahf-salut-bonjour-thumbnail

『Windows in the Sky』がTVAの番組“Salut Bonjour”に登場

-     -

“Salut Bonjour”エピソード6423

2018年11月21日放送、TVAのケベック朝番組“Salut Bonjour”で紹介されたように、アレックス·ヘンリー·フォスター初のソロアルバム『Windows in the Sky』は、リリース 最初の週にてカナディアン·チャートのトップに躍り出たことで、注目を浴びました。

アルバムがどのようにしてケベック内の噂の的になっていったか、どうぞご覧下さい。

228d9c0a-fde6-427b-bc73-1cc690481135_ORIGINAL

アレックス・ヘンリー・フォスター: 予想していなかった成功!

-     -

掲載:Journal de Montréal

原文はこちらから

ケベック出身のアレックス・ヘンリー・フォスター、Marie-Maiのアルバムセールスを超える

11月15日の週の終わり、4,504セールスを記録したAlex Henry Fosterの『Windows in the Sky』は、Museの『Simulation Theory』(4,211)、Ginette Renoの『À jamais』(4,172)、Marie-Maiの『Elle et moi』(3,044)、Imagine Dragonsの『Origins』(2,492)を抑え、ケベック州でのアルバムセールスをトップで終えた。

Muse, Imagine DragonsとMarie-Maiは11月9日にニューアルバムをリリース。発売から1週間、ケベック州で最も高いセールスを記録したのは誰だろうか?この3人ではない。全ての名誉はドラモンヴィル・ロッカーであるアレックス・ヘンリー・フォスターへと与えられた。

ケベックバンドYour Favorite Enemiesのリードシンガーが生んだソロプロジェクト『Windows in the Sky』は、Nielsen SoundScanの週報によって、人々に衝撃を与えた。Muse, Ginette Reno, Marie-MaiとImagine Dragonsを抑えトップに躍り出たのだ。「言葉が出ないよ。想像もしてなかった!」とインタビューに答えたフォスター。

カナダ全土で『Windows in the Sky』は、MuseとImagine Dragonsに続き第3位で1週目を終えている。

アレックス・ヘンリー・フォスターが驚いたと言うのも、かなり控えめな表現である。彼は全く期待をしていなかったので、アルバム発売の発表すら、たったの1週間前だった。宣伝キャンペーンがそれほどミニマリストだったので、本紙が彼にインタビューをする最初のメディアである。

サプライズ

それでも、火曜日、アレックス・ヘンリー・フォスターのアルバムは絶好調だった。iTunesカナダのオンラインストアにて、新譜がリリースされたばかりのFred Pellerin, Michael BubléとMumford and Sonsに続き、第4位についたのだ。

さらに驚きなのは『Windows in the Sky』が2018年のコマーシャルサクセスとは全く反対の作品であることだ。平均5分の長いトラックを中心とし(「The Hunter (By the Seaside Window)」は14分18秒)プログレッシブロックのような探究的なムーヴメントを思い起こさせるポストロックへと導いている。

それ故、フォスターにアルバムの成功について尋ねたところ、彼に言えるのは仮説だけなのだ。「多分、人はこういうタイプの音楽を聴く必要があるんじゃないかな。いつもとは違う何かを経験して、いつもとは別のサウンドを聴く必要が。商業レベルでは理に適わない15分の曲があるってのも良く影響したのかも」

冒険

この想像していなかった成功に関わらず、世界中、とりわけ日本に根強いファンのネットワークを築いてきたバンドYour Favorite Enemiesの未来が危機を迎えているわけではない。

「冒険はまだまだ終わらないよ。反対に、僕が今経験していることは、バンドで一緒に音楽を作るときに幅を広げてくれるはずさ」とアレックス・ヘンリー・フォスターは言う。

今現在、すでに他の音楽プロジェクトに取り掛かり始めているフォスターには、コンサートツアーの予定はない。しかし、この予想外の成功によって “それをさらに推し進めて、この冒険が自分をどこまで導いてくれるか見てみたい”という願望を与えたことも確かだと認めていた。

Cédric Bélanger
2018年11月20日(火)

IMG_7806_beeast

再び光の中へ

-     -

ウェブロックマガジンBEEASTでのコラム連載より

パリとタンジェの滞在は、いつも短すぎると感じるけれど、改めて素晴らしい時間だった。旅ができることも特権だけど、そうじゃなくて、僕にとって貴重な人たち、僕の心にとって大切な人たち、僕にとって柔らかいそよ風が運ぶ、明るい色そのもののような人たちや、僕が光の中へと戻り、たくさんの喜びと心の平穏とともに生きられるようにしてくれる温かい人たち、そして何よりも、あまりにも長く連れ添ってきたことで、忠実な旅のお供や仲間となり、誰も理解できないのに、僕らが存在するための真髄となっている、そんな矛盾を生んだ人生のおかしなイメージ、少なくとも僕がよく抱くもの、視点を失えば失うほど、掴みにくくなり、距離が近づくと、理解が難しくなっていくもの:人生、における魂の影と向き合わせてくれる人たちがいる特権を思い出したんだ。だから、滞在最後の数日は多くの良いことを僕に与えてくれた。

実際、今からずっと前、まだパリが遠い夢でしかなく、叶えられる未来だとも思っていなかったときから、パリは大好きなんだ。はっきりとした目的なくパリの街を歩くのが好きで、人生のカウントダウンが迫っているかのように急いで、人を押しのけて走っている見ず知らずの人たちのダンスに混ざってみたり、チラチラと時計を見ながら、僕の目的のない歩みのリズムを通り過ぎていく周囲の人たちの香水について行ってみたりね。ここには、言葉がある。そこには、思いやりに満ちた、地平線への笑顔がある。クラクションの音や、息切れしている人間にとって十分な広さのない歩道で通りすがりの人が始める口論が、説明できない喜びを運んでくる…人生。見ず知らずの人たちの生活から盗み見た、こういう瞬間が僕を震わせ、僕自身のものをつくりたいと思わせてくれる。

IMG 7864 Beeast
IMG 7884 Beeast
IMG 7744 Beeast

ofas-sonic-youth-3-1

脳外科医になってたかもしれない…けどソニック・ユースに出会ったんだ

-     -

SFCC限定アレックスのブログ“Out for a Spin”より抜粋。全文はこちらから

史上最高の作曲家の一人、グレン・ブランカを偲んで。彼の代わりになる人はこの先、現れないだろう。

人生の悪循環の始まりがどこだったか考えたとき、あの時だってはっきりと指摘できる瞬間がある。そして、それは自分で思ったり、願うよりも、実はずっと早くに始まってるんだ。ちょっと視点を持つだけで、そういう瞬間をはっきりと認識できて、どこで間違ったんだろうっていう問いの答えや説明のヒントを探しに過去を思い出すとき、逆にもうそれ以外見つからなくなったりする。既に素晴らしかった人生のどこで道を誤ったんだろうってね…まぁ、13歳の僕が考えていたように考えるならだけど…というわけで、当時の記憶を回想してみよう。いつの間にか、それが“Out For a Spin”のマントラに、そして僕には、どうやら安めのセラピーの役目になってるみたいだし…!まぁ、とにかく、こういう話なんだ:

僕は14歳間近の13歳だった。既に問題を起こしていた(問題を抱えながら)。僕は友人たちが少年院で過ごしているように学校生活を送っていた。僕にとって学校という場所は、良い日ならば退屈で、それ以外は酷く憂鬱な場所だったんだ。けど、成績はなんとかグレードAを保っていた。だいぶ不思議なんだけどね。だって、覚えている限り、僕には軽い失読症の症状が出ていたし、ハイスクールまでは2年間続けて同じ学校に通うこともなかったから。時には1年に2、3回、学校が変わることもあったんだ。家の経済的理由でね。常に新しい街、新しい学校、新しいいじめ、新しい世界…どうにか馴染もうと頑張っていた子供時代、それはずっと続いたんだ。

なぜだか、僕はいつも”特別”な授業に入れられてた。他の子たちよりも習得が早い(そして、宿題をちゃんとやってくる)生徒たちのために組まれた、アカデミックな上級クラスのプログラムだ。そのおかげで、ハイスクールは全く居心地の悪い場所になった。だって同じクラスの人たちはみんなクールに着飾るっていうコンセプトも、ヨーロピアン・サマー・バケーションを取ることも、家族なのに車を2台持つことの意味すら理解していなかったからね。(両親の車はどれも、僕が学校へ着ていく服と同じくらい周りとは違ったんだ…本当だよ!)僕は一匹狼さ。それが、いわゆる僕の人生だった。小学校の頃は授業の終わりを告げるチャイムが鳴るのと同時にボコボコにされたよ。どんなに転校を繰り返してもね。そしてハイスクールは…まぁ、控えめに言っても複雑だった。

IMG_2661

祝う価値のある人生の流れ

-     -

親愛なる兄弟、姉妹、友人、ファン、そして愛する人たちへ

君が素晴らしい日々を過ごしているといいな。僕らは2017年への気持ちや想いを手放し、既にフルモーションで流れている期待でいっぱいの2018年に浸っている。新たな始まりの時期は、いつだって僕ら自身を振り返る良い招待だ。それによって、希望に満ちた夢への新たな信仰を持って未来を想像することができる。様々な色を1色ずつ、様々な発見を1つずつ紐解き、喜びと興奮の気持ちで呼吸し、今を生きることができるんだ。明日は明日の風が吹くと知りながら。だって、いつだってそうだからね。

2017年に過ごした12ヶ月は、僕ら全員にとって、とても魅惑的で意味深いものだった。バンドとしての僕ら。友人としての僕ら。家族としての僕ら。素晴らしい瞬間や多くの達成に満ちた豊かなシーズンだったよ。グループとして、個人として、一緒にいることの喜びの意味を改めて知るのと同じくらい、新たな発見もしたんだ。シンプルな笑顔、みんなで大笑いする時間、たとえしばらく離れていても – 本当に長いあいだ離れていても – まだお互い、一緒に成長していける美しい恩恵について考えを巡らせることができた。

実際、だからこそ2017年は僕らにとって意味深い年だったのかも。僕は遠くへ行き、ほんの少しだけ残っていた自分自身を見つけるために、しばらく漂流していた。たとえ真実が完全には理解できない場所にあったとしても、自分自身や愛する人たちへの正直な心から自由は生まれるんだと気付いたんだ。僕らは多くを疎外することで個人的な影と戦いがちだけど、そうすると光が僕らの周りに作り出す影よりも、自分がもっと暗くなることは避けられない。個人的な巡礼の旅は世界の果てまで導いてくれるかもしれない、けど自分が最初に夜明けへとひざまづいた場所、解放、認知、受け入れることを教わった場所…僕らの契約、個人的な教義、進化する必然性とまやかしの宿命性からは程遠い何かに落ち着くことはあまりない…。

だから、ほぼ2年前、タンジェで旅が始まったときと同じテーブルに今まさに座っているのも不思議じゃないだろう。バンドの最新ストーリーブック・プロジェクト“A Journey Beyond Ourselves”に取り組み、たくさんの曲を書いたのと同じテーブル、でも何よりも大事なのは、朝早くから夕暮れまで海を眺めながら平和を見つけることができた場所。どんどん膨らんでいく拒絶への恐怖から、静かな内省、個人的な回想による解放的な恩恵。感情のサイクル、復活を話す人もいれば、魂が本当の居場所に戻ること、前世にここにいたんだと言う人もいる…どうだろう…多分、自分自身でいること、なりたい自分になれていないことへの重荷に耐えることなく、鏡に映る自分を見ることができる場所を見つけたっていうくらいシンプルなのかもしれない…家と呼べる場所、その時その瞬間におけるありのままの自分を受け入れてくれる場所。分からない…タンジェは僕にとって、そうなんだ…正直な心、愛、死、その間にあるものすべてと同じように掴みにくい…そのすべてのまとめ、と同時に、何のまとめでもないもの。

そして、これまでの10年間の僕らの人生の物語、それがどれだけ信じられないような航海かってことに加えてーそれにしても、なんてクレイジーな10年だったんだろう。数えきれないほどの奇跡を、自分たちや他の人たちの中に見てきたー僕は兄弟、姉妹、友人、そして人生を共にしてきたパートナーたちを、僕の場所タンジェに招待することができた。レコーディングスタジオを設置し、音、言葉、色、イメージに取り組む最高の恵みを得たんだ。それらを曲にし、歌詞にし、絵画や映画などにして、バンドとして、友人、家族としての僕らを発見し、再発見している…それは君たちみんなと分かち合うのを楽しみにしている希望の欠片だよ。

だから、この新鮮な創作スペースで、ベンと僕は、セフのコラボレーションと一緒に、新しい音楽プロジェクトに取り組んだんだ。今年の春にリリース予定だよ。これまでの作品とは全く違うものであり、喜びに満ちた刺激的な感情をアーティスティックなランドスケープで描いたものだ。探し求める者が持つ挑戦の心、膝をつく者と一緒に立ち上がる結束、一人よりも大きなアイディアによる勝利、絶望から生まれた純粋な愛にインスパイアされたコンセプチュアルなプロジェクトなんだ。僕らはこのプロジェクトを誇りに思っているよ。その本質を君に知ってもらうのが待ちきれない。

Your Favorite Enemiesの次の冒険として、これからの数ヶ月は交流に富んだものになるはずだ。というのも、6人全員がタンジェに集まって4月まで一緒に音を探し、実験していくからね。それこそ、簡単に素早く創作しようっていう試みに固く反対する僕らのやり方だ。ただここに全員が集まったというだけでも、もう既にとても刺激的だよ、だから、僕らの生き返ったアーティスティックな海から何が生まれるか、とても楽しみにしてる。

君たちと過ごす瞬間が早く来ないかと待っているよ。新しい1年が君にとって喜びに満ちた達成的なものでありますように。きっともうすぐ会えるさ。ハグや笑顔、コンサートや音楽に関するお祝いとか、ツアー中のどこかとかでね。

みんな大好きだよ
アレックス、そしてジェフ、ミス・イザベル、ベン、セフとムースより

PS:バンドのファンクラブ(SFCC)に入って、僕らの北アフリカの冒険や今後のプロジェクトについての情報を楽しんでね。

心を癒すのは時ではなく…許し

-     -

ウェブロックマガジンBEEASTでのコラム連載より

ベッドルームのドアの前に立っている僕は、早く開けてと鳴いて吠えている2匹のボーイズ、マッカイとレナードよりも、きっとワクワクしていたと思う。こういう純粋な瞬間があるからこそ、ここ1年ほど自宅から離れながらも、定期的には戻ってこようと思ったんだ。昨年から今までが、そんな風に過ぎていくなんて思ってなかったよ。日々はすぐに数週間となり、数週間はすぐに数ヶ月となった。もうこのまま家には帰らないのかな、って自分で思うくらいだったよ。多分、バンドのストーリーブック”A Journey Beyond Ourselves”のために書き物をすることがなかったら、今も家とは違う場所に滞在していたと思う。僕はそれくらい気持ちが落ちちゃってたんだよね。けど、結局はそこまで壊れてなかったって気づいたよ。自分が望む限り、遠くまで走ることはできる。その理由が良いものであろうと、悪かろうとね。時間の経過は心を癒さない…癒すのは許しだけ。

IMG 3367 Copy
IMG 3370 Copy

昨晩は随分と久しぶりに、スタジオに戻ったんだ。僕らの歴史、たくさんの涙や笑い、嘆かわしい夢、大喜びするような成功の思い出がいっぱい詰まった場所に立つのは特別だった。ここはそういう場所だと思うんだ。瞬間の本質、ひいてはそこに生まれる感情を決定するのは僕ら自身。昨晩、僕は今、自分が生きている自由を感じられた。そして、その気持ちを他のバンド仲間に話すことさえできたんだ。以前は、どんな個人的な気持ちも内に秘めていた。だから、他の人たちと同じ空間にいるということが、いかに僕にとっては簡単じゃなかったかを思い出したよ。曲のアイディアをシェアして、そこに込めたい感情について少し話せたのは良かった…シンプルだった。

IMG 4338 Copy

僕が話したのは、毎朝起きるたびに新しい悲劇が起きているような現在の混沌とした世界の中、テロなどの耐え難い、衝撃的な行動を目にするたびに、社会をうろついている不寛容と宿命論を浄化するために書き綴ってきた思いやり、恩恵、慈悲の言葉を今こそ歌うときじゃないかと感じたということ。僕らはみんな少なからず、このテロに関わってる。怒りの犠牲者かもしれないし、力ない生存者かもしれない。憎しみから自分たちを守るために、考えないようにしている人たちもいるし、または恐れなくして生きることはできないんだと認めている人たちもいるだろう。最近起きた、憎むべき暴動的な恐怖のあと、友人から、ある新聞社のために何か言葉を書いてくれないかと頼まれた。僕はその友人への応えに、きっと落胆したり、恥ずべきことのように聞こえるだろうけど、もう追悼の言葉を書き続けることはできないと言ったんだ。

ブログカテゴリー

最新Instagramフォト

言語を選択