Shadows of Our Evening Tides (feat Allen Ginsberg) [Official Music Video]

アメリカ文学において最高傑作の一つと考えられている“Song”を読む詩人アレン・ギンズバーグの声をフィーチャーした曲「Shadows of Our Evening Tides」は、嘆きを通して平和を見つけることについて、横たわれる安全な場所を望むことについて、そして、あまりにも忙しい日々に追われて個人的な自由には決して届かないかのように思える人生から解き放たれたいと願うことについて、じっくりと浸って考える思考の旅だ。果たされなかった瞬間や、何にも替えられないものを失った後悔を抱きながらも、柔らかい光の下で自分自身を見つめるのを受け入れることについて。

この歌詞は生きる上で避けられない選択について書いた短いエッセイから生まれたものなんだ。決して手の届かない至上の喜びで心が満たされることを生涯、追求し続けるか、それとも、自作した喜びの美をもって、他人から羨ましがられることで、自己認識のニーズを埋める、鏡に映し出された投影になるか。それは僕も一部だっただけでなく、断固として築き上げていた捉えどころのない世界と、その反対に、タンジェの古びた街に住む人々が大切にしていた自給自足のシンプルな喜びとの比喩なんだ…興味深い、けれどショッキングな生活の違い。

だから、エッセイは根底に残したけれども、よりシンプルでストレートなリリカル・アプローチで、アングルを変えてさらけ出すことに決めた。それによって、繊細で特別な曲の本質が、ゴスペル的な賛美歌のようになり、ある意味、「Shadows of Our Evening Tides」を時間と空間にとらわれないものにしている。そうして、延々と続く哲学的な思考の対象となるのではなく、感情に触れることができるんだ。

だからこそ、『Windows in the Sky』の中で「Shadows of Our Evening Tides」こそ、最もよくタンジェを表現していると思ってる。タンジェは海の街であるのと同時に砂漠の街でもある。その間に立つとき、この街はとてもユニークな意味合いを持つようになる。陰った時期を越えて、いつだって光を反射する方法を見つける街。それは、水と砂のように、その複雑性を理解しようとも、その心を手に入れようとも、その精神を説明しようとも、その魂を得ようとも、捉えられないんだ。誰の野望からも自由な街…家という場所がそうであるべきなように。

ビデオについて:
「Shadows of Our Evening Tides」は、Your Favorite EnemiesのリードシンガーAlex Henry Fosterによる初のソロアルバム『Windows in the Sky』より、セカンドシングルです。

日本の東京で撮影されたこのショートムービーは、より高みに存在する、永遠に続くかのような幸せを追い求める心を表現したエッセイです。多くの人が気にもかけないような、通りすがりの人々から様々に違う個人にまで、日々の単調さを通して目的を見つけるための絶え間ない航海。その土地に慣れない人間が、人々を見つめる中で、自分自身を発見するように、ショートムービー「Shadows of Our Evening Tides」は、誰もに共通する親密なストーリーとなるでしょう。

カテゴリー
インタラクト
シェア
Facebook
Twitter
WhatsApp