Madness

“認めたくないけど好きな曲…”パート1

今回も、みんなからとても多くの曲とそれにまつわるストーリーを受け取って、とても光栄に思っているよ。本当にたくさんの人が曲を送ってくれたから、50曲以上のプレイリストを作る代わりに、2つのパートに分けて、2週に渡って更新するSpotify プレイリスト“認めたくないけど好きな曲 – スーパーデラックス”って呼ぶことにしたんだ。だから君の曲をより発見/再発見する機会があるだけでなく、君の「認めたくないけど好きな曲」を今から送ってくれても大丈夫だよってこと! 😉

Week 7
アーティスト:Madness

Madnessを知ったときの瞬間をいつだって覚えてる。僕はモントリオールにあるお気に入りのレコードストアにいたんだ。学校の授業をズル休みして、この日の夜にPILのオープニングを務める地元バンドのギグに参加する予定だった。ストア内でクールな音楽が流れ始めたとき、僕はハードコアのミュージックセクションにいたんだけど、これまで聴いたことのない音なのに、僕の好きな他のバンドの音が全部ミックスされてるみたいに聴こえたんだ:管楽器、ジャズピアノ、コントラバスなど。でも、いつもとは違う風に楽器を使ってるみたいだった。僕は「待って、何だろうこの音楽?」って思って、もう既にDon LettsとJoe Strummerのおかげでレゲェには親しんでいたけど、あの瞬間こそ、その後長く続く英スカミュージックへの愛の始まりだったよ…Madnessに感謝さ! 🙂

その翌週末は、また違うものの始まりだったのを覚えてる。ハードコアシーンでは全ての音楽が平等に作られてるわけじゃないって気づいたんだ!The CrampsのTシャツを、格好良くないのに格好つけたパンクのパーティー(こういう風に書くのは心が痛いけども、そうだから仕方がない。というか、この件に関してはそうだったんだ!)に着ていった十代の青年アレックスを想像してみて。そこでみんなのためにMadnessの音楽をかけようとワクワクしていた僕を。まぁ「音楽を流す」と言っても、15~25秒しか続かなかったんだけどね。当時の僕の「友達」っていう人たちのあいだでは受け入れられなかったんだー彼らもまた僕のようにBlack Flag、Dead Kennedys、Minor Threatや、Slayer、D.R.I.、Suicidal Tendenciesなどのトラッシュメタルにはまっていた人たちだよ。彼らは曲がはっきりと始まる前に音を止めて、「こんな音楽は”本物の男”の音楽じゃない」と言った。(オープンなマインドを持つのは良いサインであり、知性の表れだろう?)まぁ、彼らは違う風に受け取ったんだ。けど、僕は敬意を持ち続けたよ。(そして彼らの意見には1ミリも同意しなかった!)

その時から、こういう本物の男たちが同じパーティーやコンサートに行くと分かるたびに、僕はMadness、The Specials、The Selecterや、当時僕が持っていた2トーンのバンドTシャツを着ていくようにしたんだ。彼らに素晴らしい不快感と、ちょっとした教育を与えるためにね!

最近は、Yoko Ono、Mats GustafssonやGlenn Brancaの曲を僕が楽しんで聴くとき、他のバンドメンバーはそのチョイスにあまり喜ばないのを知っているから、それがやめられない理由になったりもする。彼らの曲を流すたびに、確実に反応するんだ!全く…!少なくとも、彼らは嫌味な奴らじゃない!それだけでも、僕にとっては大きな勝利だよ! 😉

PS:僕のバンドTシャツの引き出しの中で見つけたよ…ヴィンテージは死なない、だろう? 😉

*プレイリストは毎週更新されるので、このブログで紹介されている楽曲がリストに表示されない場合もございます。

Facebook
Twitter
WhatsApp