[Montreal Gazette] Alex Henry Fosterは2021年に再び明るい光の下に立ちたいと望んでいる

掲載:Montreal Gazette

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Alex Henry Foster1stソロアルバム『Windows in the Sky』は父親を亡くした経験から作られたものだ。世界中がパンデミックの中、彼は楽曲の嘆きが今現在の状況のサウンドトラックとなったと語った。 

Alex Henry Foster2021年に再び明るい光の下に立ちたいと望んでいる

あなたはAlex Henry Fosterの名を聞いたことがないかもしれない。そして、チャレンジ精神に満ちた彼のオルタナティブロックで世界に並外れた現象を起こしたことにきっと驚くだろう。モントリオールバンド Your Favorite Enemies のリードシンガーは、BrooklynVeganからNMEにまで取り上げられ、2018年にリリースした彼の1stソロアルバム『Windows in the Sky』はリリース当時、カナダのアルバムチャートで第3位を記録した。

Fosterは、2019年のモントリオール国際ジャズフェスティバルにて、他のシンガー/ミュージシャンを含む総勢11名で、彼が父親を亡くした経験から制作したヘヴィーなアルバムの、さらに激しいロングバージョンの演奏を通して、素晴らしいコンサートを提供した。一夜限りのイベントとなる予定だったが、結果Fosterはヨーロッパ全土をツアーすることとなる。

そして、このジャズフェスティバルの夜、Club Sodaにてレコーディングされた音源が、3枚組LP/2枚組CDとなってリリース予定だ。このコンサートのDVDも発売を予定している。Standing Under Bright Lightsとタイトル付けられた、このプロジェクトは、トータルで2時間半の音楽がフィーチャーされている。リリースは今年4月頃とのこと。

会場にいた人たちと素晴らしいかたちで体験できた、ある種の交流だったんだ。だから、この経験を振り返るのは、とてもエモーショナルだったと、今年の夏から愛犬と共に過ごしているヴァージニアのブルーリッジ・マウンテンから、電話インタビューで答えてくれた。

ジャズフェスティバルで演奏した時は、このプロジェクトの全体像や、楽曲の意味を自分でも理解しきっていなかったんだ。リスナーからの反応を通して、この曲たちが自分で思うよりも大きなものであると気づいた。それは野心的な意味で言ってるわけじゃなくて、なんというか気持ちにおいてって意味。たくさんの人が曲に共感してくれて、慰めを見つけてくれた。というのも、曲の中で僕は嘆きとか精神的な病について話しているから。COVIDの現実において、実際に今起こっている状況のサウンドトラックとなったんだ。だからこそ、これをリリースすることにも同意したよ

Fosterは、アルバムのサポートのために2021年、ヨーロッパと北アメリカのツアーを望んでいるが、世界的な状況において、いつライヴミュージックが戻ってくるのかは、もちろん本人にも誰にも分からない。

Brendan Kelly
2021年1月1日

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