[Journal de Montréal] Alex Henry Foster: 予想外の成功!
掲載:Journal de Montréal
原文はこちらから
ケベック出身のアレックス・ヘンリー・フォスター、Marie-Maiのアルバムセールスを超える11月15日の週の終わり、4,504セールスを記録したAlex Henry Fosterの『Windows in the Sky』は、Museの『Simulation Theory』(4,211)、Ginette Renoの『À jamais』(4,172)、Marie-Maiの『Elle et moi』(3,044)、Imagine Dragonsの『Origins』(2,492)を抑え、ケベック州でのアルバムセールスをトップで終えた。
Muse, Imagine DragonsとMarie-Maiは11月9日にニューアルバムをリリース。発売から1週間、ケベック州で最も高いセールスを記録したのは誰だろうか?この3人ではない。全ての名誉はドラモンヴィル・ロッカーであるアレックス・ヘンリー・フォスターへと与えられた。
ケベックバンドYour Favorite Enemiesのリードシンガーが生んだソロプロジェクト『Windows in the Sky』は、Nielsen SoundScanの週報によって、人々に衝撃を与えた。Muse, Ginette Reno, Marie-MaiとImagine Dragonsを抑えトップに躍り出たのだ。「言葉が出ないよ。想像もしてなかった!」とインタビューに答えたフォスター。
カナダ全土で『Windows in the Sky』は、MuseとImagine Dragonsに続き第3位で1週目を終えている。
アレックス・ヘンリー・フォスターが驚いたと言うのも、かなり控えめな表現である。彼は全く期待をしていなかったので、アルバム発売の発表すら、たったの1週間前だった。宣伝キャンペーンがそれほどミニマリストだったので、本紙が彼にインタビューをする最初のメディアである。
サプライズ
それでも、火曜日、アレックス・ヘンリー・フォスターのアルバムは絶好調だった。iTunesカナダのオンラインストアにて、新譜がリリースされたばかりのFred Pellerin, Michael BubléとMumford and Sonsに続き、第4位についたのだ。
さらに驚きなのは『Windows in the Sky』が2018年のコマーシャルサクセスとは全く反対の作品であることだ。平均5分の長いトラックを中心とし(「The Hunter (By the Seaside Window)」は14分18秒)プログレッシブロックのような探究的なムーヴメントを思い起こさせるポストロックへと導いている。
それ故、フォスターにアルバムの成功について尋ねたところ、彼に言えるのは仮説だけなのだ。「多分、人はこういうタイプの音楽を聴く必要があるんじゃないかな。いつもとは違う何かを経験して、いつもとは別のサウンドを聴く必要が。商業レベルでは理に適わない15分の曲があるってのも良く影響したのかも」
冒険
この想像していなかった成功に関わらず、世界中、とりわけ日本に根強いファンのネットワークを築いてきたバンドYour Favorite Enemiesの未来が危機を迎えているわけではない。
「冒険はまだまだ終わらないよ。反対に、僕が今経験していることは、バンドで一緒に音楽を作るときに幅を広げてくれるはずさ」とアレックス・ヘンリー・フォスターは言う。
今現在、すでに他の音楽プロジェクトに取り掛かり始めているフォスターには、コンサートツアーの予定はない。しかし、この予想外の成功によって “それをさらに推し進めて、この冒険が自分をどこまで導いてくれるか見てみたい”という願望を与えたことも確かだと認めていた。
Cédric Bélanger
2018年11月20日(火)