[Canadian Musician] Forget About Being a “Guitar Player” & Just Express Yourself
掲載:Canadian Musician
原文はこちらから
使っている機材についてシェアできるのは、いつだって光栄だよ。自分の作る曲が、どんな楽器によって命を与えられているかを伝えられる素晴らしい機会だからね。
でもまず初めに言わせて欲しいんだけど、僕はギター演奏者ではないし、そのフリをしようとも思っていないってこと。その逆に、完全なる自由こそ、型破りな方法で僕がギターを弾ける唯一の理由なんだ。このコードでこの音を弾かなきゃって自分を縛らずに、その瞬間に浸る無限の可能性を与えてくれる。コードとか楽譜とかっていうのは、僕にとってあまり意味を持たないんだ。それは他のミュージシャンたちに任せるよ。僕にとって大事なのは、感情を伝えること。何を使うかとか、どう使うかではなくて、音のテクスチャーや、フィードバックの波や、エレキギターのパワーと感情の脆さの儚いバランスに僕は執着する。自分の人生がかかっていたら、きっと1コードも弾けないだろうし、そもそも、そんなことする必要ないよね?この世界にまた別の酷い「Stairway to Heaven」はいらないよ。過去にこっそりトライしていたとしてもね…
音のテクスチャーで最も難しいのは、自分の声、自分が何に感動するかを見つけることだ。そうでないと、ただのカオスやノイズになるからね。それが嫌いってわけじゃないけど、楽曲全体を通してたくさんの色があるパレットを伝えたい時、それはとても限られた言語になる。僕は何本かギターを使ったよ。2本のフェンダージャズマスター(Jazzmaster HHとJazzmaster Troy Van Leeuwen signature)を使ったんだけど、この時はすごく良かった。リッケンバッカーModel 620も試したんだけど、これは酷かった。まるで、僕らが持ってるDuesenberg Starplayer TVのように。間違わないでね、これらはとても素晴らしいギターだ。けど、僕には違ったんだ。僕にしか聞こえていない小さい音があって。そして、その言語を探りたいと望めば望むほど、どんどんイライラしていったんだ…Eastwood Warren Ellis signatures guitarを見つけるまではね。そこから本当の楽しみが始まった…
数年前ロンドンにいた時、たまたま隣でBad Seedsがリハーサルをしていて、その時にウォーレンと話すチャンスがあったんだ。聞こえてくる音にすごく惹かれてさ、ヴァイオリンとディストーションのブレンドみたいな。それがフィードバックの中を完璧に漂っていて、コントロールされたピュアなエネルギーの流れのように、微かでありながらも確固たるパーソナリティをもって、音がうねっていた。もちろん、ニック・ケイヴの音楽にぴったりと合っていたよ。けれど、自分で使ってみて初めて、このギターの新しい側面を見つけたんだ。僕のオレンジアンプThunderverb 200とEarthquaker Devicesのペダルと一緒にセットアップしたら、全く違う言語が生まれた。Eastwood Warren Ellis Mandostangのピックアップは、アンプやエフェクトとどうコミュニケーションするかによって全く異なる振動を生み出して、新しいサウンド域へと足を踏み込むことができたんだ。最初はどう使っていいのか分からなかった人間にとって、こんな小さいギターが、こんなにも多才だなんて信じられなかったよ。
これを知ったことによって、Eastwood Warren Ellis TenorとTenor Baritoneも知ったんだ。スライダーを使って弾いてるんだけど、それは全くの偶然から始まってね。リバースディレイで処理される特定の音の波を減らそうとしていたんだ。最初に求めていたものとは違ったけれど、そのトーンがすごく高揚的に聴こえたから、4弦とスライダーのコンビネーションをもっと色々と探ってみたんだ。結局、ネックとブリッジピックアップの両方にスライダーを変えて使うようになった。スライダーの元々の使い方は別にどうでも良いんだ。自分が欲しかった波長が聞こえるかぎりね。スライダーが真鍮製だろうとガラス性だろうと、大事なのは音そのもの。スムーズでシルキーなサウンドから、軋むようなトーンや鋭くて高いノイズまで、曲やその感情を伝えられるかぎり、学者たちが何を言おうと知ったこっちゃない。そもそも、僕はギター演奏者じゃないし、自分の持つ楽器機材で何をしようと自由だよね?!
次世代のギターヒーローになりたい人たちにとって、役に立つものかどうか分からないけど、僕が言わんとしていることはこれ:人と繋がって、自分を表現したいと思うものの言語とフィットするかぎり、残りはそこまで気にしなくて良いってこと。探求すればするほど、君の声はそのヴォキャブラリーやカラーを豊かにする。サウンドに浸って、楽しんで!
– Alex Henry Foster
使用機材
エフェクターボード:
– Earthquaker Devices Afterneath V3
– Earthquaker Devices Avalanche Run V2
– Earthquaker Devices Sea Machine V3
– Earthquaker Devices Aqueduct
– Homebrew Electronics Power Screamer
– Homebrew Electronics Uno Mos
ギター:
– Eastwood Warren Ellis Tenor
– Eastwood Warren Ellis Tenor Baritone
– Eastwood Warren Ellis Mandostang
– Eastwood Airline Lap Steel Pro
– Fender Jazzmaster Troy Van Leeuwen
– Fender Jazzmaster HH
– Fender Jaguar Vintera ’60s Modified HH
アンプ:
– Orange Amps Thunderverb 200
– Mack Amps Cab 1×12″
CANADIAN MUSICIAN MAG
2021年5月 – 6月