Day 1:ジェンガで倒そう

今日はストレスと熱気と解放が混ざった日だった。Benにとっては、かなり激しく始まったよ。というのも、Mikkoのアドバイスと経験に基づいて、スタジオの技術的な要素を色々と変えないといけなかったから。僕らのライブレコーディングのエネルギーを最大限に生かすためにリハーサルスペースを変えないといけなかったんだ。僕が本部に到着する前、Benがこの場所をセットアップするのに1週間かかった。だから、ちょっと変えようっていうのは、小さなタスクじゃなかったんだ。特に僕らは楽器機材も多くて、そのためにワイヤーが至るところにあるから。ジェンガゲームみたいなんだよ。どのブロックも目的があるか、何かを支えているか、だから1つでも動かそうものなら、全体が崩れる惨事を覚悟した方がいいみたいな…言うまでもなく、プロデューサー、エンジニアと、5人のミュージシャンたちが、用意できるのを待っている中で、物を動かして、繋いでは外し、動かして、また外しては繋ぎ、サウンドチェックして、また物を動かして、繋いで、外して、サウンドチェックして…ともなると、ただ外して、どかして、別のものと交換して、また数時間繋げるっていう方が効率的だと気づく。それを全てコーディネートしないといけなかったBenにとって、相当ストレスフルだったろうね。
Benは素晴らしいテクニシャンで、エンジニアで、プロデューサーでもあり、イースターシーズン前のベイビーラビットのように純粋でもある。僕みたいに不安になりやすい人間にとって、彼は最も勇気と力を与えてくれる人なんだ。けど、時間が迫っているミッションを前にすると、彼は獲物を狙う鷹のように豹変し、そういうときは、絶対に邪魔をしない方がいい。彼はターミネーターモードになるんだ。だから、次に起こることに対して心の準備をしながら(次に何が起こるか分からなかったし、だからコントロールもできないんだけど)1日に必要な歩数を確保するために、教会内部を歩いていたとき、リハーサルエリアとコントロールルームの前を通り過ぎるたびに、僕は明らかに彼の邪魔になっていた。その場を明るくするために、僕は回復のために毎日一緒に歩いてくれるって言ったじゃないかとか、毎回彼の近くを通るたびにコメントを投げかけていた。みんな笑っていたよ。Ben以外はね。過去にはこういう些細なことが、怒りや口論の種になったものだ。だからこそ、Benが僕の前に現れてハグをして、悪い態度とってごめんと言ってくれたとき、嬉しく思った。僕はBenにキスをして、放ったらかしにしたな、と文句を言ったよ。笑いながらね。Benは、僕、JeffとMiss Isabelに混ざって何周か一緒に歩いた。僕はBenのしていること全てに感謝しているよと伝え、セットアップに必要なだけ時間をとって良いから、と伝えることができた。それは彼にしかできないことだけれど、Benはもう一人ではなかった。僕らはみんなで一緒に不安で慣れない旅に出発し、それが最も重要なことだったんだ。僕らが強く繋がっていれば、残りは残り。そして、お互いをハグしたー早歩きしながらだと難しかったけども!古い構造的な守備の集まりを倒すのは簡単じゃない…ジェンガ!!!