結果的にナンセンスになる僕のプライベートラボ
“ブートキャンプ”的なMikkoのプロダクションで僕が好きなプロセスは(まぁ、ブートキャンプは言い過ぎかもしれないけど、ドラマチックに聞こえた方が面白いかと思って)曲の基本となる組み立てがレコーディングできたら、残りの全てを同時進行するっていうこと。だから、誰も次は何だろうって待ったりしない。みんなが前進し続けなければならないから、すべてが常に新鮮で、真に献身的な意図に満ちているように感じられる。曲のあらゆる部分を過剰に分析することなくね。最終的にその旅全体を生気のない退屈な感情で構成された、ある種の予め用意された動物園への旅みたいになることは避けなきゃいけないからさ。何がポイントかって、僕らが作っているような音楽、僕らが人と交流したいと思っているタイプの音楽の場合、The Long Shadowsにとっては、たくさんのオーバーダブが必要となる。そして、たとえMikkoがとてもメソッドに従って、効率良くこなす人でも、僕はある程度の”汗”、”泥”や”醜さ”が欲しいんだ。そうでなきゃ、あまりにも洗練され過ぎてしまう。またはBenがMikkoと話したように:「俺らは完璧に揃っていて、バランスも取れていて、一貫性もあって、ハーモニーもあるものをやったから、今は君の素晴らしい傑作に泥を投げてみたいんだ。驚くほど美しいアート作品を描くために、みんなが使った色に人間的なものを加えたいんだよ。もし俺がクレイジーで激しいと思うなら、覚悟してくれ。Alexの不安で麻痺した時間が過ぎたら、曲のタイプスタンプ以外に心配しなきゃいけないことが出てくるぜ。マジで」それに対してMikkoは:「OK、面白いね」と返した。それは、「ナンセンスだ」っていう意味だよ。全然、理にかなっていないと思うのは普通だよ。だって、そもそも、だからこそやっているんだから…それがロジックさ!
それはそうと、自分の創造的な表現のために物事を台無しにすることと、クールであると見なされるために演奏することの間には大きな違いがある。僕は解放するのが好きなんだ…それは痛みを伴い、危険だけれど、正直だ。それができるように、広大なスタジオコンパウンドがある贅沢を有り難く思っている。だからこそ、スタジオBに身を置いてメロディを形作ることができるから。言葉を微調整したり、伝えたい感情を洗練させるために探究したり、ギターエフェクト、フィードバック、音色を調べることができる。これは、僕が触れたいものに触れるまで(何時間も)Mikkoが僕を待っているときにはできないことだ。彼は完全に狂い出すだろう。だから、Mikkoが痺れを切らして発火しやしないかと心配せずに、自分の無意味な実験を楽しむことができるスタジオBは、最高に安全な避難所だ…たくさんのノイズと一緒にね!!!
僕:「こんにちは、僕の名前はAlexです。最近、僕には2つの脳があることに気付きました。頭の中で会話があります。僕は自己を疑う人間であり、規則や標準化、支配されることを嫌う実験的なアーティストです。そして、不必要なことを複雑にして分析し過ぎるのが大好きです…僕は分解と不可能なものに依存しています。」
円形に座るグレーの金属製の椅子に座っている一同が、それぞれ答えるのさ。「こんにちは、Alex」ってね。