レナードを知る

レナードと僕の1日は早く始まった。レナードは興奮と緊張と、何かに対して心地の悪さを感じているようだった。レナードはいつだって激しいんだ。一瞬でエネルギーレベルが0から100に跳ね上がる。それが、喜びでも興味でもニーズでも。”よし、今だ…今!!!”ってね。だから、ベッドから起きるときも、たとえそれが朝6時でも、起きる時間なんだ。きっと前日、夜21時に寝たからだろうね。僕は目覚めていたけど、レナードはまだベッドから出たくなかったみたいだから、仕返しの時だ。でもまぁ…それは僕が思ってるだけかもしれないから、レナードに聞かないといけない。一つだけ確かなのは、ある窓に注目していたこと。僕には何も見えなかったけど、レナードはグルグル回っては、窓へと戻り、ベッドに飛び乗って、また窓へ行き、ベッドに戻るを繰り返していた。まるで自分の中でスピンしてるみたいに、窓の縁に登ろうとしては、僕に何かを訴えかけるような鳴き声をして、またベッドに戻ってきた。窓のそばには何も見えなかったけど、レナードは粘り強かった。僕は外へ出て、レナードが見ていた方向や場所を確認してみたら、屋根にひび割れがあって、そこにリスの赤ちゃんがいて、母親がそこへ餌をやりに来ていたのが見えた。ヴァージニアでは春になると、赤ちゃんリスが巣から落っこちることが多々あって、それを見つけるのはいつもレナードだったんだ。それを覚えていたんだろうね。レナードはリスがどこにいるか僕に伝えようとしていたんだ。僕はレナードを見て思った:”なるほどね。面白さとテンションの高さだけじゃない部分が君にはあるようだ。もっとよく見ていないと!” それは、とてもキュートな瞬間だったよ。だって、レナードはいつもマッカイのあとの2番目だったからね。というのも、レナードが”人は多い方が良い”っていうのに対して、マッカイは”何でこの人間たちは僕とAlexの時間を邪魔するわけ?”って感じだったから。だから、僕らは今お互いを発見し合っているんだ。レナードは控えめに言っても、興味深くて魅力的なキャラクターだよ。
