覚えてないけど、僕ってベース弾くんだっけ!?!

週に1回のマネジメントファミリーのメンバーたちとの励まされるミーティングのあと、ギターを手に取って、少し弾いたんだ。1年以上ブランクがあっても、弾くことができて、すごく嬉しかったよ。君には何てことないかもしれないけど、僕にとっては大きな一歩なんだ。手術後の認知状態と調整状態が変化したために、ギターを弾くことは(文章を書いてるときに正しい言葉を探すのにものすごく時間がかかったり、正しいヴォーカルの音を歌うのにフルスケールで上や下を通らずにキャッチできないとか)今でも混乱して、回復途中の脳の活動としては、暗号化されたパズルのような感じなんだ。だから、シンプルに自分の体内や頭にある音を感じて、今現在の自分の制限を手放すことによって、積極的に再教育し始めることにした。このものすごくイライラする状態を楽しみ、心が沈むようなプロセスに、その瞬間を味わうことによって慰めを見つけることにしたんだ。この新しい、願わくば一時的なコンディションによる能力の欠如に震え上がるんじゃなくてね。

この機会に、JeffとBenが、僕の”ステーション”にギターをセットアップしてくれた。とっても小さい赤ちゃんアンプと一緒に。それを見るのはおかしかったよ。特に、最後にチェックしたとき、僕のギターアンプはHiwatt Custom 50 ComboとOrange Rockerverb 50 MKIII Comboであって、赤いMEGA VL 10じゃなかったから 🙂
僕:「ねぇ、これ何?!?」

Ben:「君のアンプだよ、ブラザー」

僕:「あははは…本当に?」

Ben:「本気だよ。覚えてないの?」

僕: …

Ben:「本当だよ。君はMegaのスポンサーを受けてるんだ。きっと、微小脳塞栓症なんとかって奴のせいだよ。俺らがついてるぜ、ブラザー。君にとって簡単じゃないのは分かってる。特に、自分のお気に入りのブランドMegaを忘れるなんてさ」

僕:「それとベース、これは何?僕はバンドのベーシストでもあるって言うのかい?」

Ben:「あぁ、神様ありがとう。全部忘れたわけじゃないみたいだね。そうだよ、君はベースプレーヤーだ。君のヒーローはSonic JamのNeil Peart」

僕:「あははは!面白いな。僕はそこまでクレイジーじゃないよ!」

Ben:「俺らがついてるよ、ブラザー。話し相手が必要なら、遠慮せずにおいで。確実に大きなトラウマを経験してるから、今、本来の君自身はないのは分かってる」

僕:「もちろん、もちろんさ。それで?僕はベースを弾くんだろう?でも、すごい安っぽいな。“Tracer”じゃないか!」

Ben:「違うよ、ブラザー。バスヘッドの裏を見てみて。Fender-Tracer- USA Custom Shopって書いてある」
僕:「本当だ…ペンで書かれた文字でね!しかも2色違う色で!あはははは!」

Ben:「あぁ、ブラザー。この脳塞栓症は、信じたくないくらいダメージを与えているようだ。追いつくまでにかなり時間がかかりそうだぜ。俺を頼ってくれ」

僕:「そうだね。でも、君からまだ数ドル返してもらってないのは覚えてるよ?」

Ben:「君の手術前に返したじゃないか、念のためにって。お金借りたまま逝って欲しくなかったからね。俺から君へのリスペクトと愛は大きいんだ」

僕:「本当に?もちろんさ…」

Ben:「ほらな?思い出しただろう?感動的だ」

僕:「あははは!君が僕をクレイジーにさせたことなんて、これまでなかったけどね」

Ben:「あぁ、みんな。Alexが治ったぞ!オーケー、ベースを持って、楽しんで!」
もちろん、みんな笑ったよ。でも、以前の自分に戻れるように、または今の自分のベストでいられるように頑張っている僕を見て、彼らが喜んでいることを見せてくれたことに、僕は感動した。だから、きっともうすぐ分かるよ。MegaとTracerの人たちが僕を誇りに思うくらい、素晴らしいベースプレーヤーになってやるのさ!Fender, Eastwood, HiwattやOrangeは、これを読んで喜ばないだろうね…でもさ、僕の親友JeffとBenを信頼してるから!だろう? 😉
メモ:
今朝レナードをこういう状態で見つけたんだ。まるで聖パトリックの日で飲み過ぎたあと、二日酔いになってるみたい!可哀想な、ボーイ。あれは、ノンアルコールのギネスクッキーだよって教えてあげるべきかな。”二日酔いの犬の保護サービス”に連絡しないでね、冗談だから。Miss Isabelがもしかしたら、このハットを被せたのかも。僕の脳みそはちょっとスローだけど、朝7時に笑いながら僕のオフィスから出てきた君を見て、 1+1 = “ヘイ、おはよう、Miss Isabel! 元気?” あれ、待って。誰について話してたんだっけ?