ソーセージのクリエイティブな解放

フルタイムでスタジオに戻れて、とても満たされた気持ちだよ。とてもクリエイティブで美しくカオスなんだ。でも、手術前と比べて僕のエネルギーが続かないから(少なくとも今は)1日に何回かブレイクを挟んで、エネルギーをチャージして、集中し直して、思考を新たにする必要がある。残りのバンドメンバーたちは、それを良く理解してくれているよ…体力的、認知的な制限は彼らにとっても、僕にとっても新しいことだから、こういう一瞬の切れ目をできるだけポジティブなものにしようと努力してる。1日に必要な歩数を確保するためにみんなで教会内部をグルグルと歩き回ったりね。でも、最も楽しいアクティビティは、グリーンルーム(楽屋)に集まって、君たちからもらった贈り物の味見をすることなんだよ。それが1日の本当のご褒美だ。

とはいえ、Benのクリプトナイト(弱点)がデリカテッセン、特にソーセージであることを理解しないといけない。だから、僕がヴァージニアから持ってきた、特別な友人から受け取ったパッケージを見たとき、Benはそれについての話をやめられなかった。「あの気になるパッケージはいつ開ける予定、Alex?」「今日こそソーセージの日かな?お願い!」「あの曲の新しいパートが、君のギフトを開けるベストな時だっていう感じにさせるよ!」真夜中にテキストメッセージまで送ってきたんだ:「ブラザー、あのドイツのソーセージをかじりながら、アートについて話さないか?」とか「味見をしたって知ったら、君の友人はきっと喜ぶよ!」とかね。Benは午後4時と午後10時のアラームまでセットして、それが鳴ると無言の笑顔で僕の方を見るんだ。とにかく、分かったでしょ…!ここでは、味見に関するちょっとした心理的問題があるようだ! 昨日は、みんなが少し疲れているように見えたし、2日後にアルバムのプロデューサーが来るという緊張もあったから、スタジオセッションの合間に僕は突然立ち上がって、真剣な声で言ったんだ:「頭の中で声が聞こえた。その声が今すぐ君たちを重要な瞬間へと招くようにって言ってる…今すぐ!」誰も笑わなかったし反応もしなかった。(だって、こういうことを本気で真面目に言ったりやったりできるからーそうさ、僕もまた違った問題を抱えてるんだ)でも、僕が”ソーセージタイム”って言った途端、Benは椅子からジャンプして立ち上がり、僕をハグした。「あぁ、ありがとう、Alex!きっと最高の時間になる!!!」もしかしたら、真夜中にBenと一緒に食べるべきだったかも…!

僕はStephanie、MomokaとYBにテキストメッセージを送って、僕らに合流するよう言った。そして、今年の夏のツアーについての知らせを、機材や宿泊先などの話も含めて伝えたんだ。けど、何よりも、あと数日でプロデューサーが来ることについて…Benがこんなにも集中しているのを見たことがなかった。テーブルの上に乗っているものに。「Ben、聞いてる?」「うん、うん。アルバム、ツアー…あとでメール送るんだろう?俺らが集まった本当の理由へとダイブしようぜ」みんな笑ったよ…
興味深いメモ:約90分後、Benは食べ過ぎたと文句を言っていた。「なんかすごい変な感じするけど、気にしないぜ。その価値はあった。君の友人がもっと送ってくれるのが待ちきれない。今年の夏をドイツで過ごすのが楽しみだよ。呼ばれてる気がしてならない」って、ソーセージを食べ過ぎた胃を和らげるためにハーブティーを濾しながら言っていたよ…!その夜は、僕らが取り組んでいた曲の2つ目のパートで心のこもった、ちょっと変なギターをBenが弾いて終了した。Benが「これがソーセージパワーだぁ!!!」と叫んで、自分で大笑いしながら…!アートがクリエイティブ的に香ばしくて美味しくなれないなんて誰が言った?!