"墳墓"…それどういう意味?!

僕が探究したかった音は60年代のメランコリック音楽。だけどダークな”ビッグバンド”ブラスセクションがあるようなタイプ。そこにチェロ、バイオリンとサイケ的な要素をミックスしたような。僕にとって、それは不必要な暗さや憂鬱なクリシェへと落ちずに、アルバムの深い感情的な側面を伝える完璧な方法のように思えた。僕はフォーマットや標準化が嫌いで、自分の中でさえ耐えられないくらいの暴力と怒りを持って軽蔑してる。それは、僕の反抗心だろうか、それとも手懐けられない精神だろうか?分からない…いつだって、より穏やかな気持ちや、意識と解放のバランスを習慣づけようとしているだけども。自分自身を嘲笑するパロディ、つまり自分自身の茶番になるのは簡単だ。芸術は、想像と擬人の素晴らしいアウトレットになれる。そして、時に衣装や仮面を被りたいのと同じくらい、Your Favorite Enemiesを休止することにしたときに、それを外そうと決めたんだ。ペルソナやキャラクターの中には隠しきれない感情があるのさ。自分の心を他人に曝け出す一方で、それを守らなければいけないことを理解したけれど、偽りと本物をマジシャンがするように同じようには扱えない。自分のクリエーションの隣に立たなければ。僕にとって、それは言葉が開花し、曲が息づく光の中に立つことなんだ…

だから、次の曲にアプローチしたとき、ただキャッチーなメロディを見つけるために、紙切れにナンセンスな言葉を書くなんてことはしたくなかった。考える時間が必要だったんだ。そうすれば、言葉には魂が宿り、急いで書いたちんぷんかんぷんな言葉にはならない。僕はとても疲れ始めていたから、体に休息を与えながら、自分の中に浸る瞬間をとるのに完璧なチャンスだと思った。作品のトーンは、魅力的なもので、その音の糸を繋ぐ目に見えないエッセンスにもっと注意を向けたら、僕はどこへ導かれるだろうかと楽しみだった…そうやって自分の中で考える時、イメージが湧くんだ。最初はぼやけていて、それから徐々に輪郭がはっきりと現れる。この曲の場合は、僕の頭の中である言葉が響いていたんだ:“sepulcher”(墳墓)それは、その後すぐに形となる歌詞の大切な要となった言葉。それは“sepulcher of the mind”(心の墓所)となり、曲に歌詞を付け加えるときにそうなるように、面白いエピソードへと僕を導いてくれた。
僕:「“Sepulcher”を僕は正しく発音できてる?」
Mikko:「何?!もう一回言って?」
僕:「Sepulcher!」
Mikko:「Sepulcher???」
僕:「そう、神聖なお墓とかそういう感じの…」
Mikko:「Sepulcher…聞いたことない言葉だな。面白い。この言葉知ってる、Jojo?」
Jojo:「いいえ、私も聞いたことないわ。綺麗だけどね…」
バンドメンバーたち:「全く…そんな言葉聞いたことないね」
僕(バンドに向かってフランス語で):「何言ってんだよ!”Un sépulcre”、知ってるだろ!」
Mikko(携帯を見ながら):「あぁ、古い言葉のようだね…なかなか、面白い」

そして、彼の柔らかくて英国式のアクセントで、その言葉を正しく発音してくれた:“Seh-Pul-Ker”

僕:「ほらね、簡単じゃないか!心の墓所だ、空っぽなお墓。イエス・キリストの墓へのアナロジーだよ。人が探しに戻った時、空っぽだったでしょ。曲の文脈において、今の自分へと導いた欠片や痕跡を辿ることができなくて、自分の心が真っ白になったんだって自分で気づくことなんだ」

Mikko:「ワオ!いいね。それをどんな風に歌えるかやってみよう!」

キャッチーな曲のタイトルだとは思えないけどね…!
メモ:ショートビデオは、まだ誰もちゃんとした発音が“Seh-Pul-Ker”だって知らなかったとき。面白い!!!短い言葉だけど、その余波は重かった…!