基礎 - Mikkoメソッド101
技術的な側面が全て解決されて準備ができると、Mikkoは残りの1日をどう進めていきたいか、その概要を話してくれた。僕らはとても和やかな雰囲気だったんだ。彼がこう言うまでは:「よし、じゃあ、とりあえず1曲選んで、基本となるメロディックパートをアレンジとかの色付けなしに演奏して、そこからどう広げられるか見てみよう」僕らはお互いを見合い、彼が何語を話しているのか、と考えた。僕らの顔にはてなマークを見たであろうMikkoは、はっきりとこう言ったんだ:「15分の曲というコンテキストの中では君らは最高だ。それはもう100%君たちのものになってる。だから今はそれとは正反対へと向かい、曲をできるだけ短くしてみよう、3分くらいに」僕らの顔は困惑から恐怖へと変わった。Mikkoは笑顔だった。彼は、僕らが最も必要としたまさにその場所へ連れて行ったんだ:基本に立ち返ること。曲をシンプルにしたバージョンをどう弾けば良いか誰もあまり覚えていないまま曲を選び、数分、曲の構成を話し合って、ライブ演奏をし始めた。僕は方向性を見つけるために、目に見えない力を求めたよ。自分に問いかけたんだ。一体、何が起きてるんだ?!ってね。
そして、リハーサルスペースに立って、僕らがどうやったら3分の曲を演奏できるっていうんだ、と考えようとしていた。そんなの可能なのか?このナンセンスのコントロールを奪い返すために、1日目で既に反抗すべきだろうか?クレイジーだったよ。僕らはお互いを見合って、みんな同じことを考えていた:助けて!!!!しばらく沈黙が続いたあと、Benが「みんな自分のために頑張って!向こう側で会おう、幸運を!」と言った。続いてJeffが「短い旅になるな。みんな3分後に会おう!」そうして、ようやく皆に笑いがこぼれたよ。そして、Jojoが僕らのヘッドフォンを通して「はい、録音始めました」と言った。「えぇ???録音もするの?S.O.S!」
僕らは何回か曲の基礎部分、色付けされていないバージョンを演奏した。そして、僕はすぐに飛び込んだよ…1年半ぶりの叫びだ。待ちたくなかった。もし、待ったりしたら、自分の頭の中で疑いを増やしていただろう。そうなったら、それをぶち壊すのは難しいだろうって分かっていた。だから、よし、やろう…3分だけだろう?!?
このプロセスは創造的な側面ではやりがいあるものではなかったけど、自分たちに投資する重要な要であることはみんなが分かっていた。曲の中心的ポイントが何であるかを知り、たくさんの音のレイヤーや複雑なアレンジでそれをぼやけさせるのではなく、強調する。それは僕らにとって、とても興味深いエクササイズだった。たとえYour Favorite Enemiesの従来の曲の構造がまさに今僕らがやっているようなこと:タイムコードと共に書くこと、だったからこそ、そこを離れることにしたんだって既にMikkoに説明していたとしてもね。それは、10年以上YFEのシンガーとして活動していたあいだ感じていた抑制や制限の理由だった…だから、”そこ”へ戻ることは、僕らの誰にとっても楽しいことではなかったけれど、染み付いた心地良さを壊すために、必要なスタートだったと思う。心配するのをやめて、ただ演奏しろっていうタイプの呼びかけ…とても興味深い始まりだったよ。そして、夕食後に他のメンバーたちに言ったように「Day4までパニックなるのは禁止だ。じゃないと、Mikkoの本当の意味が見えなくなる」別にカウントダウンはする必要ないけどね。ただの例えだからさ…ジェンガ!!!