ABOUT THE ALBUM

「The Power of the Heart」のように誠実なモニュメントを自分のものにするために、寒々とした不穏な自分の心の内を航海しようと決意するまで数年かかった。偽りが蔓延る時代において、自己を受け入れることは、本来の自分を見つけることであり、また自己保存的な現実逃避から一度、自由になると、過去の面影の中でも進むことができ、個人として、新たな始まりとして、ありのままでいることへと導く。本当の自分を見られることへの苦痛から解放されたことが、この楽曲をルー・リードの真似をして歌うプレッシャーを感じずに済んだ理由であり、彼の親密な意図を見習う重荷を自らに課したりせずに済んだ理由だ。もしも、この楽曲のカバーが、ルー・リードとローリー・アンダーソンの愛と各々の創作表現へのオマージュであるならば、その体験を通して自分を解放していくとき、既に存在する概念を越えて成長することができる。その視点を得たとき、この曲の解釈を見直したり修正するプロセスから、自分の直感的な流れと身を委ねたことによる完全な解放の結果であると思えるようになった。ノイズがサウンドになり、楽曲のアレンジが精神の高揚へと発展していき、手に入れられないもの、測れないもの、確かにできないものへの祝福となった。分かち合われ、自分の手から離れて初めて経験できる、際限のない無限に形を変えていくアセンション(昇天)。それが、永遠が持つ真の本質であり、心が持つ力なのだと思う。

熟考における自由。
受容における慈悲。
形を変えて実現されていくこと。

THE MUSIC
THE COLLECTION

デラックス・パッケージ

トリオ

旋盤カットレコード

CD

パーカー

ポスター

Tシャツ

トートバッグ

スリップマット

Tシャツ