みんなで一つ。文字通り!!!
僕らは素早く夕食をとった。雰囲気は、Mikkoの偽の誕生日サプライズパーティーとケーキを食べた時よりも、あまり活気付いたものではなかった。別に対立していたとか、そうじゃないけど、毎日、自分たちの限界を越えようとしてきたことによる疲れが出ているのは明らかだった。それが、みんなの肩により重くのしかかり始めていたんだ。Mikkoでさえ、いつもの”元気”さが薄れていた。Mr. Gordonは感銘を受けるほど健康的なのに。未来の有酸素運動コンテストで彼に挑むことすら考えないよ。僕は今でも階段を上り下りするのが辛くて、かろうじて1日1万歩が達成できているくらいだ…とはいえ、彼は規律を守ることに関して模範的なモデル。そして、僕はほんの少しだけ競争心があるから、1年後くらいに有酸素運動のテストを彼に挑むかもしれない。だから、Mr.Gordon、もしこれを読んでいるなら、このチャレンジは”オン”だよ。準備期間は1年間だ!!!きっと彼は僕の10年先をいっているんだろうな。全く、痛みなくして、学びはないね!オーケー、もう十分、関係ないことは話したから、みんながとても疲れていたことに話を戻そう。そこにはクールなエンディングがあるから…
Mikkoのユニークなアルバムプロデュースの方法において、僕が称賛しているのは、自分が思っていた以上の最高を引き出す能力以外に、彼自身が完全に曲、アルバム、バンドメンバーたちに献身して、関わること。だから、数時間前には、特に誰も好きじゃなかった曲に別の角度やアプローチを見つけようとしていたときに、ギターを掴む彼を見るのが嬉しかった一方で、驚きではなかった。Mikkoは、君と一緒に溝を這いつくばってくれるタイプの人なんだ。みんなと一緒に汚れるのを全く気にしない。だからこそ、僕は曲の特別な本質をみんなにリマインドし、自分の心を解き放ち始めたんだ。求めていた光のトーンに徐々にゆっくりと到達して行った。それは僕自身の瞬間にも浸らせてくれたよ。不安な長い夜のあとに迎えた最初の朝の眩しく、圧倒されるような経験について考えていたんだ。それがやがて「As Morning Sets In」という曲になった。それは感謝へ身を伏せ、瞑想した瞬間だった。その時にはみんな、とても正直な感情に触れたと分かっていた。個人的な創作の野心から離れて、それが良いか悪いかというタイプの判断ではない、全員が敬意を心に抱いたような、そういう形として曲をレコーディングすることができた。それは正しくて、まさに”これ”だったんだ。その瞬間、アルバムは自分たちよりも、もっとずっと深くて重要なものであると思い出したよ。みんな同じ気持ちを感じていた。
この夜の終わりは、ソウルフルなバージョンの「All the Violence in the World」で締め括られた。予定していたわけじゃないんだけど、特に何も考えずに曲を演奏し始めたんだ。そして、MikkoとJojoが急いでマイクなどを僕らの周りに移動させているのが見えた。曲が終わったとき、MikkoはBenと僕に、この曲のもっと静かなバージョンを演奏してみる気はあるかと尋ねた。ヴォーカルとピアノだけで。それは、まるで天空の喜びのような素晴らしいものへと導かれたんだ。僕らは、たった今、この旅の締め括りへと触れたのかな?