コミュニティへの願い

5月17日から19日、レーベル本部Glitterhouseがあるベフェルンゲンにて、Orange Blossom Specialが開催された。馴染み深い光景だが、今回は天気が良い。
Orange Blossom Special, Alex Henry Foster (Foto: Denis Schinner)
日曜日は始まりからすごかった:毎年、Orange Blossom Specialはシークレットアクトを用意しており、観客の間で瞬く間に憶測が広がっていく。最後の最後まで安全を考慮して、今回初めてステージにカーテンが用意されてあったことから、噂は更に続いた。そして最後にはカーテンの幕が降ろされ、命に関わる心臓手術を経験したあと、初めてステージに立つAlex Henry Fosterの姿があった。療養期間中、Alexは一時期、声が出ないときがあり、だからこそ、たとえ、ハードで怒りに満ちたポストロック音楽であったとしても、楽器を演奏する喜びも大きかったことだろう。何度もステージダイブをしたあと、コミュニティへの熱烈な訴えをし、10分ほどのクラウドサーフィンをしたフォスターは疲れ切っていたが、彼の復活を待ち望み、祝福した一つの大きな観客を前にして、喜んでいた。まるで、空はこの瞬間に敬意を示すかのように、この演奏が終わった数分後にフィールドを泥沼へと化すような大粒の雨を降らせた。

原文記事:VISIONS MAGAZINE

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2024年5月24日| 10:00 | 文: Anton Stechoni
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