エディション15
僕のタンジェの新しいホーム
親愛なる大切な友人のみんなへ
元気にしてるかい?君や愛する人たちが元気で、楽観的でいられているように願っているよ。たとえ、また新しい変異種が流行り始めていたとしてもね。それは混乱を呼ぶかもしれない。特に、最近は徐々に自由で解放的な光を感じることができていたから。実際、その解放的な光は、僕にとても明るい特別な恵みをもたらし、そのお祝いをようやくみんなと分かち合えるようになったんだ。
だから、早速だけど、今日から僕は、親友であり忠実な仲間であるJeffと一緒に、タンジェという古い街の中心に位置し、素晴らしい評価を得ている名高いブティックホテルLa Maison de Tangerの新しいオーナーになったことを発表するよ!とても光栄に思っている。これは、ずっと思い描いていた夢で、昨年の3月から本格的に動き出し、数週間前に現実となったんだ。
これだけでも、驚くべきことなんだけど、8月2日は僕が初めてタンジェに降りたってから、ちょうど5年目なんだ。当時、僕はボロボロだった。感情的に疲れ切っていただけでなく、肉体的にも精神的にも希望を見出せずにいて、未来へ進んでいく理由も見つけられずにいたときだった。間違いなく、僕はどこまでも落ちていく侘しさのどん底にいたよ。そして長いこと、そうやって漂流したあとにたどり着いた街の光が、僕を迎え入れてくれたんだ。5年前、亡き父を悼みながら、ずっと自分に問う勇気がなかった質問の答えや、心に平穏を見つけようとしていた。そうやって、自分の中で色々と考えたことが、ファーストアルバム『Windows in the Sky』の誕生へと導いたんだ。そして、今、その場所からほんの少ししか離れていない位置にあるホテルのテラスに座って、幻想的な湾岸を眺め、この街の特別な雰囲気に身を浸しながら、このメッセージが書けることを本当に嬉しく思ってる。
この新しい試みを、完全な輪として見れるなら、休める場所を探している人、自分と向き合うため、人生について考え直し、個人的な旅をデザインし、または、人生、愛、友情などを思い切り味わうための場所を探している人たちにとっての心のシェルターになるような素晴らしい機会を提供する冒険として考えてる。もしかしたら、作家、画家、ミュージシャンの新しい世代や、いつだって発展している世界でも最も美しくユニークなこの街にインスパイアされた先見の明を持つ人たちを目撃する幸せを得るかもしれない。僕はこの街に住む人たちと文化を信じているんだ。ここは誰もが‘誰か‘になれる場所。どんな訪問者も、永遠の友人となれる場所。ここにたどり着いたときの自分がどんな人間であれ、その後にどんな人間となろうとも、いつだって帰ってこれる場所。ほんの少しだとしても、その流動的なエッセンスによって、みんなが変われる。少なくとも、タンジェは僕にとってそういう場所であり、他の多くの人にとってもそうだと思う。独自のリズムで流れる色あせない永遠の逃れの町…自由なんだ。
親愛なる友人たちのみんな、この知らせとその意外性が君にとって、ほっとする励ましになればいいな。たとえ、自分自身を見つけられなくても、新しい朝日が昇るという約束をもって明日が来ることを信じられなかったとしても、もとに戻ることや、回復、蘇生への可能性が永遠に失われたわけではない。これが、その生きた証の一つだよ。諦めないで…過去、何度も放棄された街タンジェは、今、これまでにないほどの輝きを放っている。
そして、僕はこの夏の間ずっと、Jeff、Miss Isabelとほか数名の友人たちと一緒にここにいるから、ぜひ数日間、滞在したり、ドリンクを飲みに立ち寄ってね!
愛を込めて,
Alex
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