オフの日 - ノイズを生み出そう

日曜日はいつだって少しランダムでカオスなんだ。レナードと僕がここにいる間、牧師館の中の一部屋を使っているんだけど、至るところから違う音楽が聞こえてくる。日曜日はみんなでブランチを取るのが習慣で、その準備をしながら、笑い声、掃除機の音や扉が開いては閉まる音がする。山に囲まれた自宅の平穏とは正反対だ…レナードでさえ、今朝6:30 ~ 7:00くらいに困惑しながら僕を見ていた。いつもその時間にベッドから出るんだけど、まるでレナードは”ここどこ?なんでここにいるの?”って言ってるみたいだった。レナードの目が伝えていた、その質問に対する”家に帰ろう”という美しい答えは、僕たちの部屋からほんの数歩離れたところにある…クリエイティブの聖域さ。そこは徐々に、10年以上前にこの教会を購入して、僕らの自由な心と魂が震える芸術的アトリエへとリフォームしたときに思い描いた神聖な場所になりつつある。自分が自由なときに避難所は必要ない。だからこそ、僕はスタジオを聖域だと思ってる。一瞬一瞬のうちに、自分自身が変われる場所。あらゆる形で存在する麻痺した偽りや自分で課した制限から自由になれる場所。ナイーヴだけど正直なところ、そのヴィジョンのどれにも近づけなかったとしても、他のバンドメンバーとのセッションを聴くたびに、それが少しずつ成長しているのを見て、僕は全く驚いているんだ。それは精神的な栄養を与えてくれていて、その純粋に浮遊する感覚へとこれほどまで戻りたいと思ったことはない。レナードでさえ、これまでにないほどスタジオに来たがるよ。以前はマッカイの方が僕に付いてきたんだ。だから、スタジオの”秘密”の扉へと続く廊下の前でレナードが吠えるのを見て、嬉しく思ってる。

そして、誰が今日はオフだなんて言ったかな…朝9時前に既にBenと曲のある部分のレイヤーについて話していたよ。アメリカ人画家Jackson Pollockの自発的表現を例に出して、そういう音の表現が必要なんだと説明していた。幸いなことに、Benは今や”Alexのナンセンスの解読”をマスターしてる。そうじゃないと、僕は抽象的なアイディアや変な意図の島の上で孤立しちゃうからね。こういう”共通言語”を持てるのは、本当に助かるし、有り難いのは言うまでもない。他の人たちは、僕の言ってることがなかなか理解できないんだ。Jackson Pollockの芸術、彼の作品を黙って見ていれば、それがどんな音になるかみんな簡単に分かるはずだろう?!?!”Ben、今朝話したPollock的な音を例として演奏してくれるかい?” そして、Benが弾く。そして僕が付け加えるんだ:”ほらね、Jackson Pollockだ…”って。多分他の人たちには、僕の声や僕の様々な楽器が、ヘッドフォンには流れていないんだろうね!全ては開花と崩壊への騒がしい動き、そして僕らの解放の波が生み出す、その開花と崩壊の流れが最も大事なんだ。だから、みんなが誤解している状態は、実際素晴らしいのさ。新しい自分を見つけるには、一度、自分を捨てなきゃいけない。正しいか間違いかは大事じゃないんだ。それが恵みだし、だからこそ、Benと僕で演奏した、「Burning The Bridges」のキャンバスに、Jeff、Miss IsabelとMooseを加えないといけないと思った理由だと思う。