無関心で人は死ぬ、けれど沈黙は人を殺すんだ

親愛なる友人たちへ

君が元気にしていると良いな。そして、君の愛する人たちも安全であることを願うよ。

ここ数週間は、とてもエモーショナルなものだった。僕らの友人であり、チームメンバーでもある人の84歳になるお父さんがCOVID-19に感染してしまったんだ。そして、とても苦しい闘いをしたのち奇跡的に打ち勝ったんだよ。かと思えば、ジョージ・フロイドさんの事件が色濃くなり、僕ら自身も怒りを覚えた。そんな中でのバンドリハーサルと、ダイレクトカッティング・プロジェクトのために再解釈した楽曲「Lavender Sky」を通して、みんなと配信ライブで交流したんだ。

僕らは感情的にだいぶ疲れ果てていたけれど、みんなとの交流の時間によって、それまで葛藤していたネガティブなエネルギーを、憎しみや絶望を乗り越えようとするポジティブな決意へと進ませてくれたと思う。だって、僕らが何人であろうと、どこの出身であろうと、もう長すぎるほど、憎悪や絶望と向き合ってきたと思うから…

傷は深い。そして、いつか癒される未来が来るとか、互いの仲が復活するプロセスを見届けることすら、まるで夢想家のヴィジョンのように見えるかもしれない。けれど、誰もが平等に生きられる世界を築いていけると積極的に信じて行動しなかったら、あとに残るのは暴力だけだ…そして、過去から学べることがあるのだとしたら、暴力が人を癒したことなどないし、暴力によって誰かのために何かを生み出せたことなどない、ということ。だから、自分の疑いや諦めの心で既に捉えにくい現実を見るよりも、今は僕自身の変化する理想郷を夢みることにするよ。

そういう考えのもと、僕の失望と憤りを形あるポジティブな行動にするために、Tシャツ“Silence Is Murder”を作ることにしただけでなく、このTシャツの利益を全て、アムネスティ・インターナショナルに寄付しようと思ったんだ。彼らとはもう10年以上も関わりがあるよ。これは、例外なく全ての人に平等な人権が与えられるべきだという基本的な考えを定着させるために、学校やコミュニティなどの教育の現場で使ってもらえるよう、僕なりに支援する方法だよ。

しっかりと考える時間をとって、立ち上がり、声をあげ、みんなで一つとなって築き上げていくことが、これまで以上に不可欠だ。そうすれば、いつか子どもたちは自分の権利のために戦わなくて済む。その代わり、他の人たちと一緒に、彼らのために、何を生み出せるかについて夢みることができるだろう。

愛を込めて
Alex

Tシャツを手に入れる

Facebook
Twitter
WhatsApp