古い僕の断片と新しい僕の物語

病院での検査なしに新しい1週間は始められないだろう?!今回は火曜日だった。そう、いつもは月曜日なんだけど、少しペースを変えて、元気いっぱいにファンキーな火曜日を過ごそうと思ったんだ。まぁ、そうでもないけど…でもさ、待ち受けることに慰めを見つけないといけないだろう?だから、月曜日から火曜日に変更したことに、大きな改善を感じたんだ…かな?…まぁ、一つ確かなのは、それが何曜日であろうと…肺の状態、高血圧、体の傷と朝9時前の脳の活動について話すよりも楽しみなことが、いつだってたくさんある…今週の特集は…僕の手術をしたあとにアメリカに戻った先生の代わりに、新しい専門家と会うということ…そして、新しい専門家ってことは、同僚の患者=僕、への全く新しい視点が舞い降りるということ。

ランデヴーはフレンドリーだった…けどその後、恐怖へと変わったんだ…数週間前の身体検査でハイスコアだった僕だけど…心臓の音を聞いたとき、先生にはたくさんの不安要素が浮かんだんだ…
– 「ワオ、とってもポジティブだね」と僕は笑顔で言った。先生は笑っていなかった。

– 「心配するべきですか?」と、より真剣に聞いた。

– 「うーん、どう言えば良いですかね?」と返ってきた。

先生はインターンの医学生にどう思うか聞いた。それを僕は遮って:

– 「申し訳ない、僕は先生の医学的なポイントを聞きたいんですが。教育方法をとやかく言うつもりはないんですけどね…」

先生は僕の方を見て、説明をした。(もう100回くらい聞いた話)僕の手術がどんなものだったか、ほんの一握りの医者しか執刀できなかったであろうこと、手術中の小さな”不便”が命に関わる大きな惨事になるという事実…そして、僕の場合は、あらゆる惨事が起きた完璧な嵐であったこと。


先生はインターンへと向き直し聞いた:
– 先生:「フォスターさんのようなケースについて聞いたことある?」
– インターン:「いいえ。インターベンションのデータに関しては、あまり聞いたことがありません」
– 先生:「その通り。フォスターさんは我々が俗に言うケーススタディ。彼が受けた特別なインターベンションと、チームが直面した複雑な執刀を彼がどうやって生き抜いたかも」
インターン:「あぁ、すごいですね。興味深い」
僕:「あーえっと、僕ここにいるんで、丸聞こえですけども」
先生:「えぇ、もちろん、もちろん」


僕が一般的に言うめちゃくちゃなオンボロの身体だってことを急に理解した以外に、主に心配していたのは、脳のぼやけた感じだった…ここにいないような感覚、頭の回転が遅く、記憶が途切れてる感じなど。それは、先生が言うには脳の認知再調整なんだって…え、何?!?


先生:
「どうしたら簡単に説明できるかしら…インターベンションの間に、あなたの脳細胞のいくつかが死んだの。それは戻ってこない。死んでるからね。だから今、あなたの脳はA地点からB地点に行くのに、新しい道を探さないといけないわけ。あなたの脳波を見ると、手術前が”高速道路”だったなら、今は目的地に着くために”脇道”を見つける必要がある感じ。そして、あなたの脳の活動は壊れたGPSがルート変更をしようとしているところ。普通の人たちの世界へようこそ」


…先生は笑顔でそう言い、こう付け加えた:
「ミュージシャンやアーティストの方は物質的な要素を分析する別の方法を持っていて、既に別のルートを使っているから、時間はかかるでしょうけど、ゆくゆくはそれが自然だと思えるようになるわよ。以前の自分のように戻ることについては、きっとこれが気持ち的に1番のチャレンジでしょうね、というのも、戻れないから。新しい自分を発見する必要があるわ。冒険みたいなものよ」え、何て?!


思い切り叫びたくなる瞬間ってあるだろう?僕は、まさにそんな感じだった。身体的にできなかったけれどね。この従順な新しい僕に、反乱する方法を教えなきゃだな…クソッ!そして、先生は僕がしなきゃいけないテストについて説明した。ちょっと途方に暮れている感じであまり聞いてなかったけど。(脳のぼやけは時に役に立つ)先生は今、僕が身体的、感情的、心理的にストレスを感じているか尋ねた。


僕は「えっと、今、1年以上ぶりにアルバムをレコーディングしているんだ。そして、つい最近、とても大事な人が4年前に既に亡くなっていて、どこに納骨されたのか分からないことを知って、さらに僕がメディカル・ケーススタディの対象になるようなケースだと知ったけど、幸いなことに今は制限ありの新しい自分を発見する冒険に出ているらしい。これらは先生的に思うストレスの中にカウントされてますか?」


先生は答えた:「まぁ、それでもあなたの脳は素晴らしく迅速だし、シニカルなユーモアのセンスもあるようだから、それは良い知らせね」


先生は笑みをこぼした。僕も笑みをこぼして、”見てろよ。この“新しい”自分は以前よりも、もっと先をいってやるからな。少なくとも、そうなることを願うよ“


だから、診察は少し明るい雰囲気で終了した:「心配しなくて大丈夫よ。あなたは奇跡だから。自分に優しくしてね。良く頑張っているわ…でも、数週間スローダウンする必要があるわ。休暇を取れるポジションにいる?」と先生。


それに僕は笑いを交えて答えたよ:「もう1年くらい休暇中だったと思ったんだけどな」
先生:「いいえ、違うわ。あなたは最初の回復フェーズにいたの。(間をおいて)その期間に実際あなたが何をしていたかは、あえて聞かないわ。仕事をやめて、リチャージするようなタイプの人に見えないからね」

僕の脳内:
古い僕の断片:「よぉ、新入り、罪のない嘘って知ってるか?」
新しい僕:「いいや、知らないよ。僕は純粋無垢なんだ」
古い僕の断片:「素晴らしい。僕らは良いチームになるよ。僕が言うことをやれば、全てうまくいく…」
新しい僕:「あぁ、ありがとう。君は親切だね」
古い僕の断片:「君は半分を知らないんだ、柔軟な友人よ。ほら、Alexの口にこう言わせてみろ:僕は山の中に住んでいるから、穏やかに落ち着いて回復ができる場所だけど、先生の心配も理解できるよ。もちろん、自分のペースを落として、今のコンディションの限界を超えないようにするよ」
新しい僕:「それが罪のない嘘っていうの?だって、それは全く正確じゃない…混乱してきたよ」
古い僕の断片:「細かいことは心配するな。僕に任せておけば、全てが上手くいくよ!」
新しい僕:「あぁ、いいね!僕らは友達?」
古い僕の断片:「そう願うよ。信じて、君よりも前にここにいたんだ。きっと楽しくなるぜ」
新しい僕:「やったぁ!僕らは友達だ!たくさん楽しいことをするぞ!親友たちの準備はできてる…自己発見の冒険を始めよう!」
古い僕の断片(独り言):「僕は今、何をしでかしたんだ」
ここに来るよりも、もっとずっと不安な思いで病院をあとにした。午前10時前に消化する知らせとしては、だいぶ大きかった。たとえ今は2つの脳が”協力”していてもね。全く、次は何が起こるんだろう?

古い僕の断片:「叔父さんの遺骨がどこにあるか探しながら、叫んで、ジャンプして、新しいヴォーカルメロディーを見つけよう!ジョン・ライドンも言っていたように”Anger Is An Energy”(怒りはエネルギーだ)」
新しい僕:「でも医者の先生は…」
古い僕の断片(遮って):「心配しなくて大丈夫だよ。昔のマブダチAlexを積極的に引き出す方法を知ってる。僕らのパートナーシップの間、今よりもっと酷い状況を抜けてきたんだ。彼にとって、素晴らしい日になるよ。そのために僕がいる。彼の周りにいる人たちにとって、どうかは分からないけどね。けど、かなりロッキンになるよ!」
新しい僕:「君と一緒に色々なことを学んでいるよ…ありがとう」

メモ:頭の中で2つの声が話しているのを心配するべきかな…または、それを公に日記で書いていることを本当に心配するべきかな?教えて。