エディション25
心臓手術とミート&グリート — 旅先で(すぐに)会おう

僕の親愛なる兄弟、姉妹、友人、そして愛すべき人たちであるみんなへ

みんなが元気だといいな。ゆっくりと夏が過ぎ去り、秋がその美しい色を僕らに与えているのを楽しんでいることを願うよ。山に囲まれたハイランドの家に帰ってくることができて、色々な意味で嬉しく思ってる。特に2022年が始まってからずっと、精神的にも肉体的にも厳しかったから…それが人生ってもんだけど、僕のメンタルヘルスも気をつけてチェックするべき日々のルーティーンの一部になった。日常の明るい側面が見えないとき、それが無意識でも意図的でも、その時にある恵に感謝することを学んだんだ。そして、それはたっくさんある。だから、日常生活の中にある小さな驚きや感動を探して見つけることが、毎日するべき決断になったよ。インスピレーションに溢れる言葉から、デザインのアイディア、メロディーやマッカイ&レナードとの散歩まで、そこにはいつだって発見、再発見されるべき素晴らしいことがあるんだ。それが、常に忙しく動き続け、スローダウンする方法が分かっていない僕の考えた禅マントラ治療だよ。日常生活、すなわち人生は、自分がどれだけ脆弱でデリケートであるかを思い出させる方法を知ってる。少なくとも、僕にはね。

それを踏まえて、あまり詳しくは話さないけど、夏のヨーロッパツアーを始める数週間前に、深刻な健康の問題が浮上したんだ。3ヶ月のツアー中で、その影響を強く感じることが増えたから、ツアー終了後すぐに病院へ行った。癌じゃなくて安心したよ。というのも、10年ほど前に鼻腔のポリープを取り除いたことがあって、その後に、1ヶ月ほど中国ツアーをしてね。まぁ、この国は空気が綺麗ってことで知られた国ではないから、ちょっと不安ではあったんだ。でも今回の診断は、こちらのヘルスシステムに則って、できる限り早く心臓の手術をするというものだった。僕の“From A Stranger To Another”ジャーナルに登録して、前の記事を読んだことある人なら知っていると思うけど、僕はいわゆる病院っ子で、子供の頃は病室で過ごすことが多かったんだ。だから、病院のプロセスには慣れているし、率直に言って、最近のプロジェクトである「The Power of the Heart」や、ボノがリリースした回想録の中で心臓病の手術をしていたと語っていた話との関連性を感じずにはいられない…改めて、これが人生ってやつさ。

掴み所のない真実よりも、事実の方が、恵になれるのと同じくらい残酷でもある。自分の状況を受け入れようとしている時には特にね。

僕の担当医から、手術前はゆっくりと休むようにって言われてるんだけど、それは僕がマッカイに山の中で鹿を追いかけるのを止めてくれと頼んだり、レナードにあらゆるタイプの動く乗り物を威圧する必要はないと説得するのと同じことだ。不可能。ほぼ不可能なのさ。僕の担当医はこう言った:”ツアー直後に来てくれたことで命が助かったようなもんだよ”。それに対して僕は:”良かった!今後のプロジェクトですっごく忙しいから、死んでる暇なんかないんだよね”と答えた。笑っていいよ。僕らも笑ったから。でも、担当医はそのあと真面目に:”君がどれだけ忙しいかは分かっているよ、Alex。でも、ステージで倒れたり、タンジェの通りで倒れたりしたくはないだろう。君のファンは忍耐強く待たないといけない。君自身もね”と言った。ヨーロッパの熱波の中、毎晩ほぼ3時間に及ぶライブセットを生き抜いた僕だけど、もしかしたらベストな時期ではなかったのかもしれない。だから自分の直感を信じ過ぎちゃダメなんだろうね。僕は無謀なほどパッションに溢れた人間だけど、クレイジーではない。そこまでクレイジーじゃないって言うべきかな。だから、ちゃんと休むよ。良い体の休め方を知っていたら、ぜひ教えて欲しいな。僕は休むことに関しては無知だし、そのコンセプトすら理解してない気がするから。読書でさえ、様々なことをしながら、できるだけたくさん読むためにはどうやって時間を使ったら良いかっていうストラテジーが伴うからね。休むっていう概念とマッチしてないだろう?

それに加えて、このことを近しい友人たちに話したとき、休息が必要だっていうことに関しては、誰も驚かなかったけど、ショッキングな知らせを伝えたあと、僕なりの未来への視点とか、自分がどう思っているか、僕にとって最も大切なプロジェクトは何か、優先順位は何かなどについて話せたことの方が、衝撃だったみたい。掴み所のない真実よりも、事実の方が、恵になれるのと同じくらい残酷でもある。自分の状況を受け入れようとしている時には特にね。自分が見るものや、その事実が明るみにした結果によってショックを受けるという考えに耐えられるなら、それは目を開くきっかけになるだろう。そして、時に目が見えないままでいたいと望むのと同じくらい、人生はいつだって、人生であり続ける。たとえ、自分の状況をどうしたいとか、どんなことでも受け入れると決心しようがしまいが、お構いなしにね。僕の言葉は、宿命的や皮肉的に聞こえるかもしれない。けど、電車はやって来るんだよ。たとえ、その姿を否定し、その轟く音を否定し、足元の揺れを否定したとしても。だから、目を閉じるのではなく、その電車がどこへ向かうのか見届けようじゃないか。それは現実的であるだけでなく、楽観的であり、希望的だと思う。自分でコントロールできないものや、はっきりと定義できないものを管理しようとするよりもね。ようこそ、人生の旅へ!

もう後悔は無しだ。ミラノのあとは数日間パリへ行き、そのあと東京へ向かう。パンデミックが始まってから、ずっと恋しく思っていた場所だよ。

僕の親しい友人たちと、突然の深刻で憂鬱な会話に戻るけど…僕が嬉しいと感じること、また、究極的に(そして、かなり)僕を休ませる手助けとなるのは、みんなに会うという見込みと、1人にならないということ。個人的な問題に対処するときにやりがちなんだ。Jeffは既に1ヶ月間のビジネスミーティングを予定していて、2023年のリリースやツアーの準備をすることになっていたから、僕は休息のためのマスタープランを思いついた:ビジネスミーティングに向かうこと。Jeffと質の高い時間を過ごせるだろう。そして、今取り組んでいるツアーブックを完成させ、友人たちと会うチャンスを作ること。最初の行先はイタリア。ずっと行ってみたかった場所だよ。僕の母方の家族はイタリア系だし、ミラノでの音楽コンフェレンスでスピーカーとして招待されていたからね。最初は、様々なプロジェクトに取り組むために断ったんだけど、もう後悔は無しだ。ミラノのあとは数日間パリへ行き、そのあと東京へ向かう。パンデミックが始まってから、ずっと恋しく思っていた場所だよ。なんだか、ファッション業界の人がするロードトリップみたいだよね!そうして、クリスマスとなるから、1週間ほど友人たちを僕の自宅へと招いて、そのあとに2023年の初めに心臓の手術をする。そして、そのあとスタジオに戻り、”I am here”(僕はここにいる)と叫ぶのさ!

健康の問題、特に心臓に関することは、恐ろしくて、不安になるだろうけど、心配して欲しくない。僕が真面目に受け取っていないように聞こえるかもしれないけど、自分の状態をちゃんと深刻に受けとめているよ。そして、君に言ったことがあるように、僕はボロボロかもしれないけれど、壊れてはいない。最悪の事態が起こるのではと思う理由はどこにもないよ…僕はできる限り長い時間、みんなと時間を過ごすつもりだし、様々におかしい、正直な言葉やサウンドやイメージを通して、みんなと気持ちを通わせ続けるつもりだ。その初まりが、まずミート&グリートさ!今後のビジネス旅行の間、僕とJeffに会う時間が取れる人たちとシンプルに集まるんだ…ミラノ以外の場所だけどね。ミラノでは、スピーカーという立場上どれくらいフレキシブルに時間が使えるかちょっと分からないんだ。パリと東京での集まりの詳細は既に公開されてる…ミラノでの空いてる時間を向こうに行ったら、知らせるね。

ミート&グリート詳細:

パリ
11月29日(火)17時~20時
Grand Café Bataclan (50 Boulevard Voltaire, 75011 Paris)

東京 #1
12月2日(金)
成田空港Starbucks第1ターミナルB1F
僕らの飛行機が17時到着だから、18時半くらいに出てこれると思う。

東京 #2
12月4日(日)13時~15時
東急プラザ表参道原宿 6F おもはらの森
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4丁目30−3

みんなに会うのが本当に待ちきれないよ。いつだって、僕にインスピレーションを与えてくれるから。

愛を込めて

Alex

PS:日常に小さな驚きと感動のかけらを見つけようとすることと言えばさ、「Winter Is Coming In」のために作った秋コレクションをお披露目するのが待ちきれないんだ!自然が与えてくれる雄大な美しさにインスパイアされたよ。僕は、その雄大な存在に囲まれているからね…そう、生命さ!

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