アンティークな"テープループ"マシーン

スタジオ制作を始める前、バンドメンバーのほとんどが、僕と一緒にヴァージニアの家にいたとき、面白い出来事が起きたんだ。アルバムでマニュアルループをするためにテープマシーンを使ってはどうかと提案したMikkoは、古いテープマシーンが手に入るかどうか聞いてきた。そんなほぼ不可能な探究を担うことになったBenにとって、それは本当に大変な旅路となった。というのも、適切なスタジオのテープマシーンは、一度そこに落ち着いたら、その場から一生動かないっていうくらい大きなユニットだから。昔は、このテープマシーンの周りにスタジオが建てられたんじゃないかっていうくらいにね。ちょっと言い過ぎかもしれないけどもさ。ちょっとだけね。でも、何が言いたいかって、誰も自分のを貸したくないし、予算も高すぎるから買いたくもなかった。特に、この話が出た段階ではまだ実験的な感じだったから。Benは、Mikkoが小さなテープマシーンを代わりに使ってはどうかというアイディアを出したとき、もうそれで良いんじゃないかと思った。自分たちでそれを作り、16トラックのレコーディングデバイスにすれば良いのでは、と。

ちなみに僕らは通常64トラックのを使ってる。言葉を変えれば、スタジオにあまりにもたくさんの楽器を繋げているから、専門家に深刻なメンタルヘルスの問題を抱えていると診断されるスレスレのところって感じ。どうしろって言うんだ。曲のコンテキストに様々な楽器の層を重ねて、重ねてってやるのが好きなんだ。だから、僕にはトラックが必要だった。そう、それが問題なんだ…それは近い未来にMikkoメソッド102に変えられる…そう感じるよ。

というわけで、短い話がとても長いものになった;Benはメリーランド州にテープマシーンを見つけた。そこは僕の自宅から車で90分のところだ。いいね!待って、オーナーが家族を尋ねてクリフトンフォージに来るって。それは僕の場所から15分だ…最高…そして、彼は僕らに会うことに同意してくれた。Benがマシーンを引き取りに行って、全て上手くいったんだ。Benがその大切なスタジオの新しい仲間を持ち上げようとしたとき、手伝ってくれる人を呼んでくるから待っててと言ったんだけど、「大丈夫だよ、そんなに重くないし」と言ったんだ。Benはマシーンを家の中に運ぼうとした。僕は彼の少し後ろにいたんだけど、まさにBenが床に倒れるのを見たよ。背中に酷い痛みを抱えてね。「Ben、大丈夫?」ー「この %#$%^$%^ マシーン、大嫌いだ!」結局、Benはその日から7日間ベッドで安静にしていないといけなかった…だから、Benはこの”悪”のマシーンと”愛憎”の関係にあるのは言うまでもない。

でも、このマシーンの調子は?今の時点で大事なのはそれだけだ…特にBenにとってはね。