みんなもっと激しく、Alex以外は(何で僕?!)

かなりディープな時差ボケだったMikkoは、朝7時の時点で既にスタジオにいた。だから、Jeffが撮影し終わったあと、Miss Isabelと僕はオンラインストアで注文してくれた人たちへの荷物の発送準備をし、毎週日曜日の恒例のブランチをみんなで取った。


僕らは前日から取り組んでいた曲に戻るのを楽しみにしていた。それは、僕が別のスタジオ日記で既に話した「Up Til Dawn」の新しいパートだ。通常、まずはMikkoが取り組んだラフミックスを聞き返して、そのあとにみんなでリハーサルルームへ向かう。たとえ、余分なものを剥ぎ取ったシンプルなバージョンだったとしても、みんなで一緒に刻み始めた曲の魂を感じることができて嬉しかった。その基礎と僕らが発見しようとしていたものについて、喜んでいたんだ。僕らが、独自に開花する健康な創作作品を誕生させられるか、またはプロセス全体を野心へと窒息させるか、分からない。それは時間だけが伝えることができる。だから、プロジェクトの早い段階でその事実を受け入れるのは難しいことなんだ。もし自分で”生命”を偽造することができるなら、生き生きとした火花を探しているときに、どんな芸術のフォームからも生命を騙すことはできない。 それがプロセスであり、チャットGPTはできない。たとえ試したとしても、本質を偽ったとしても、人生は人生を創るんだ。


リハーサルルームに入ったとき、みんなが疲れているのを感じた。それによって、何度も何度も曲を演奏していても、”平ら”で、生命力がないように感じたんだ。Momokaが僕らに混ざったのは良かったけどね。彼女は今では僕らの音楽世界にとって大事なパートを担っている。でも彼女の存在も、総じて進行していた意図の欠如と個人的なコミットメントにはあまり影響を与えなかった。だから、僕はみんなを元気づけ、Mikkoも僕らに加わり、すでに曲がどれだけ素晴らしいかを思い出させてくれたんだ。たくさんの負担を負っていたBenは、ドラムでグルーヴを始めた…そこに僕らみんなが乗ったんだ。「レッツゴー!」午後はずっと、激しさと解放の適切なバランスを見つけるために費やした。それは少し…なんて言うのかな…僕にとってはチャレンジなんだ。「Up Til Dawn」をアルバムのオープニング曲の候補として見ていたから、歌詞の意図も含めて、僕は自分を抑えないといけなかった。

Mikko: 「Alex、音が大きくなるセクションまで、ほとんど囁くようにしてくれる?」
Me: 「もちろんさ。問題ないよ」


5分後…


Mikko:「Alex、お腹から声を出して叫ぶんじゃなくて、囁いてくれる?」
Me:「ごめん、Mikko。Benの最高のドラムトラックに心が乗っちゃった」